第61話 沙弥華への違和感?
リリスとの挨拶は既に済ませた後だ。
今日の出来事で、フレイアは一つ気に掛かっていた事があった。
幾ら考えても納得の行く答えが見つからなかった。
フレイアは自ら考える事を放棄し、
『
『フレイア殿、構わぬが……どうしたのだ? 随分と考え込んでいた様だが 』
『……実は、昼間の事でサヤカに違和感を感じたんだ。
治癒のために
『なに!? フレイア殿、その様な事が……。 しかし、あの
仮に意識があったとしても、
『私もそう思う。 だが……どう考えても違和感の正体が判らない。
『リリス、
『
『うむ……。 我らが知らぬ何かがあるのか? だが、我らが気付かぬと言うのも解せぬな。
そうは思わぬか? 』
『
『リリスの言う通りだよなぁ。 違和感の正体は何なんだ? 気がついたら聞いてみるしか無いか? 素直に答えてくれるかなぁ 』
『うむ。 本人に聞いてみる必要はあるな。
答えてくれるかは別にしても……何かを隠しているのかも知れぬ 』
◇ ◇ ◇ ◇
A「ねぇ…… あんな話をし始めたけど。 やはり変よね? 」
B「ウム、……違和感とな? 確かに少し引っ掛かる場面はあったように思うが 」
C「そう言われると、少し違和感? もあったのかなぁ。 ただ、私達すらも欺けるものなのか? 」
B「ウヌッ……そう言われると、現状判らんのだから。 自信なぞ……わしにはないぞ 」
D「
A「それ以外には……あっ! 錬成技術の継承の時かな? 確認した方がいいよね 」
B「ウム、そうじゃの。 ちと待っておれ、すぐに呼ぶからの 」
D「確かに、その方が早いわね 」
B「ホレッ、 呼んできたぞ 」
F「おやっ? ……皆さんお集まりで。 御無沙汰ですね 」
A「ねえ、下の話だけど、視ていたわよね? 」
F「当然視てましたよ? それが何か? 」
B「急に呼びだてて、すまぬな。 違和感の正体と言うか……我らが気付かぬ事があるのか? とうい事じゃ 」
D「少し、変に感じた事があったのは確かなんだけど、気にしなかったのよね 」
F「違和感ねぇ。 ありましたよ。 伝承した時にハッキリと感知しましたから 」
皆「「「「えっ!? 」」」」
B「ナニッ? やはりあったのか 」
F「私は直接彼女と接触したから判っただけで、皆さんが判らないのも仕方ないですよ? 」
A「それはどういう事? 」
F「多分ですよ。 確証は無いのですが、彼女は色々と偽っている筈です。 恐らく称号すらね 」
皆「「「「「!? 」」」」」
F「まぁ、確証は無いのですよ。 ただ、何かがあるのは間違い無いと思いますね。 あの方ならご存知じゃないのですか? 」
C「何れにしても、もう暫くは接触出来ないのだから様子見ね 」
B「そうじゃな。 だが、そう悠長な事も言ってられんかもな! 」
A「そうよっ、 アレはどう視ても不味いわよ! 何を考えているのか…… 」
F「そうですね。 アレは、恐らく何も考えていないですよね 」
B「そう視えるが…… あ奴らの指図じゃろ? 」
C「鬼といい…… 碌なもんじゃ無いわよ! 」
A「目的が……世界の消滅なら最適よ。 手段を選ばないならね!
ただし、どこにも勝利者がいないけど 」
F「後数日でアレは完成するでしょう。 恐らく近いうちに発動もさせますよね 」
C「歯がゆいわね! もう暫くは接触出来ないのだから仕方が無いけど…… 」
E『まだ暫くは我慢ですよ。 その時迄、静かに見守りましょう 』
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