第21回あなたの微笑み

2022年8月5日(金)


猛暑日はピークで40度を超えていた。


天国口高校の職員室で24歳彼氏募集中の浦兼好恵先生は「ルービー、ルービー、ルービー欲しい」とひたすら連呼していた。


ここで決まり事のように突っ込んでくるのが、アラフォー先生希林直美。


「あんた、いい加減に場所わきまえなさい」


浦兼はエアコンの近くで涼んでる。「希林先生だってルービー飲みたいでしょ?」


「それをあえて言わないのが大人でしょ」


「大人になんかなりたくなーい」


「なんか皮肉っぽくない?」


体育教師生田直樹は2人のやり取りを聞いていて「浦兼、そんなにビール飲みたいか?」


「飲みたーい」


「よし今夜飲みに行こう!」


「やったー!生田先生、羽振りいい」


希林先生はすでにショットバーのイケメンバーテンダーの事を考えてる。





これから毎日この顔を拝めるのか……ベータは絵里江さんを見つめている。


「なぜそんなに見つめるのですか?」


絵里江さんはきょとんとしてる。


「いや、飽きないから」


「そうなんですか、私飽きない顔してます?」


「もちろん」


2017(H29)5/25(木)・2019(R1)12/13(金)



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