第17回Given To Fly

ベータは華越絵里江さんを前に困惑していた。


彼女の手料理は旨いが感覚が麻痺するほど彼女に見入ってた。


絵里江さんは見つめられてもまったく表情を変えずもくもくと夕食を取っていた。


「絵里江さんは彼氏とかいないの?」


「はい、いません」


「ふ~ん」いないなら彼女と交際しちゃおうかな?何か知らんがこの子どストライクなんだよね。


見てるだけで飽きない。我道はよくは知らんが他に男いそうだし、昨日から離れ離れになっても連絡一つ寄越さん。


24歳だから18歳差かぁ……我道と同棲してるのバレたらどうなるか?ともかくこの子に夢中になってしまったんだからしょうがない。


俺も我道もフリー……遠慮することないよな。


「絵里江さん、俺と付き合ってくれない?」我ながらストレートだ。


彼女は最初きょとんとしてるが、「はい、よろしくお願いします」とはっきり答える。


ベータはまたこけそうになるが、別に驚かない。


「君、明日仕事?」


「いえ、2日間休みです」


「まあ、気楽に付き合っていきましょう」


「はい」





アナザーワールドの番人”MR.Zは黙ったまま佇んでる。


また麦わら帽子の少女がテクテクと走ってきて、"MR.Z"の膝の上に乗る。


"MR.Z"は少女の頭を撫でる。


ふいに門の外から何かが投げ込まれる。


"MR.Z"は少女を抱えたまま岩陰にDIVEする。


爆発音が2,3回鳴り響く。


”MR.Z"は様子を見る。


門の外から傭兵部隊のような男たちが5,6人入って来る。


”MR.Z”はその場を離れる。





アンドロメダ星雲の端にある惑星メディアク。大拳者の館の前には2メートルを雄に超える番人が10くらい並んでる。


ブラック総帥とアポロンとアテーナーは執事の後から洋館に入る。


シンプルな内装だがあちらこちらに監視カメラ、監視レーザー砲が完備されてる。


大拳者がいるのは奥のリビングらしい。


執事が「どうぞ」とリビングのドアを開ける。


奥に黒く薄いカーテンが下がってる。いよいよアンドロメダの長との対面である。


2017(H29)4/7(金)・2019(R1)12/11(水)


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