Z

ゼロ


・ハード


130cm 30kg

人の肌に似せたシリコンは柔らかく、温かい。

その他、顔、体、手足、性器に至るまで人間の子供そっくりに造られている。性別は素体に合わせてどちらとも用意できる。

追加として様々な衣装が用意されており、通常の服からコスプレ、制服、さらには趣味を全面に押したものまで、ただしこれらは特別用意したものではない。

それらとは別に手首と足首にそれぞれ赤色の輪が外れないようにはめてある。

『サイボーグの技術で人間をどこまで再現できるか?』をコンセプトの隠れ蓑にしたセクサロイド。現状の技術では10歳前後が最年少の限界だが、壊れたおもちゃの再利用と、これまで通りに使っても十倍は長持ちということで人気商品となっている。

スピードは平均的、パワーは抑えてあり、打撃による耐久力は高いが感度が高められているため、少し殴っただけで面白いほど悲鳴を上げる。

戦闘ではおもちゃ以上の価値がないため、実戦では他のサイボーグの補給や誘導など裏方に回される。また外見と体内無線機も用いた諜報活動にも利用される。


・ウェポン


ゼータライフル、重量10㎏全長70cmの単発式ライフル銃。色はピンク、イエロー、グリーン、ブルー、レインボーから選べる。七歳児用の子供ライフルで、殺傷力は十二分にある。スポンサーからのご厚意で提供されたもので、同時にコマーシャルの意味もある。

その他、コスプレに合わせた武器や道具を各種揃えてある。


・スペシャル


ズーゾーン、手足の赤い輪で、外からは見えないが脳とせき髄のつなぎ目にも小型化したものが一つ、内蔵されている。自力では外すことはできない。

中には火薬が内向きに詰まっており、着火すれば爆発の威力が内側に圧縮され、その部分が吹き飛ぶ。

あらかじめ設定されたゾーンから一定距離離れると警告が脳内に流れ、その状態が10秒を超えるか、さらに離れることで着火される。また遠隔操作での着火も可能で、つまりは逃げたり逆らったりすると着火して四肢が飛ぶ。

その時の痛みはそのまま再現されるものの、傷口から見えるのは灰色の人工筋肉に白色の人工血液、セラミックの骨に神経代わりのワイヤーと明らかにロボットのもの、楽しくはない。


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