前のエピソード――G

ユーモア

・ハード

７０ｃｍ　６０ｋｇ

明るい黄色の強化樹脂装甲で、六角柱の本体に、それぞれ下部の角に六本の足が生えている。はっきり言って強度は低い。対電磁波には有用ながら、紙に等しい強度と厚さで、その気になれば子供の蹴りでも砕けて外れる。

側面の六面の内の一つの面にカメラとマイクがあり、その方面が正面、顔になっている。また顔の下の二脚は腕のように使っているが、掴むことはできず、もっぱらジェスチャー用。

運動性能も自力で歩ける以上のものはなく、階段などの段差も一苦労する。

・ウェポン

特になし。

物理的な戦闘能力は皆無に等しい。

・スペシャル

ハッキングホリック、サイボーグの素体となった人間の脳とコンピューターを直結し、ダイレクトにネットワークにアクセスできるように改造してある。そのハッキング能力は量ではスパコンに劣るも、質では現行最高レベルであり、目の前の人物に関していきなり情報を集め、弱みを握るなど朝飯前。さらには脅迫や買収、経歴の書き換え、犯罪記録のでっちあげ、広域指名手配、情報戦特化。

また隔離された状況下で自走するサーバーとしても活動可能、他への情報伝達によるサポートが中心となる。

単騎で戦うにしても、敵を倒すのではなく、敵の敵を作るのが基本戦術。閉鎖空間で情報操作されている一般市民を暴徒として手足のように操るなど造作もない。