前のエピソード――D

エッグ

・ハード

２３０ｃｍ　３６０ｋｇ

白色の強化ビニールの外装、全体として卵型の流線形で、動くたびにタプタプと揺れる。中身は透明なジェルで、程よく暖かく、柔らかい。

頭部は体と一体化しており、黒い二つの目だけが点々とある。

太く短い腕に小指のないマニピュレーター、足も短く、よちよちと歩く。

純粋なパワーは高く、腕の可動域も思いの外広い。が、指もまたタプタプしているため、物を掴むのは難しい。

・ウェポン

エッジ、全身が柔らかい中で指関節、肘、膝、足の裏は例外的に硬く、ここを起点に打撃戦を行う。

・スペシャル

エネルギーイーティング、外部からの物理的衝撃はジェルを伝わり体内を拡散、分散され、無力化、最終的にはエネルギーとして吸収される。設計では２００m自由落下にも耐えられる。一方で、外装のビニールには限界があり、炎などの高温にはジェルでなんとか持ちこたえることができても、斬撃や突撃には破けて中身が流れ出る恐れがある。

エレクトロニックエクスチェンジャー、吸収したエネルギーを一気に電気として外へと放電する。電動率やバッテリーの問題で電圧はスタンガンレベルで、装甲に相手が触れていなければならないが、任意のタイミングで発動でき、思わぬ反撃で止まった相手なら、重くも遅い一撃を遺憾なくぶつけることができる。