マンネリ化

第1話

僕は小学生の頃からゲームの世界に憧れていた…努力した分だけ成果の出る世界。自分の思い通りになる世界。

朝6時に起床、7時に学校、16時下校、ご飯、睡眠、6時起床、7時学校、16時下校、ご飯…

最近システム化された毎日に嫌気がさしている。多少の天気の変化もなんのエッセンスにならない、でもゲームの世界は違う…毎日違う楽しみ方ができる、ルーティンに逆らうことができる。ゲーム機を起動させた時の高揚感がたまらなく好きだ。今日は何をしよう、家を作ってみよう、モンスターを狩ってみよう…頭の中が候補でいっぱいになる。充実したゲーム内の毎日と違い代わり映えのない日常に飽き飽きしていた。「はぁ〜、一日中ゲームやってたいなぁ〜」思わずそう呟いていた… バチッ！ 身体に衝撃が走った。静電気のような微かな痛み。バチバチッ！頭に衝撃が、ハンマーで殴られるような鈍痛、パァーーーン！頭が真っ白になった