相談電話

最終話

今日はヤバかったな。カウンターやっちまった。

でもバレないしたまには良いだろ。

こっちだって吐き出してえ時はあるんだ。

少しぐらい首くくったって俺はこまんねーしなぁ

どうでもいい

酒でも飲むかあ。コンビニ行こ

「あのーいのちの電話の職員さんですよね？」

「そうですが何か？」

なんで知ってる？

「たくさん死んだ」

「え？」

「あんたはたまに相談者をストレスのはけ口にしてるよね」

クソっ。こっちは名乗ってねえ。なんだコイツ

「どれほどの苦しみを踏みにじったか分かってる？」

知らねーよ。どうせあんな奴ら構ってちゃんだろ

「構ってちゃん。そう思った？」

コイツ・・・心を

なんなんだよ？俺は慈善事業をしてんだ。救った人数の方が多いはずだろ？

「別に」

何かわからない恐怖にその言葉しか出なかった。

「その程度か・・・君はそんな奴か」

猛烈な吐き気に襲われた。

「今日のニュースです。本日未明、男性と思われる惨殺死体が発見されました。所持品から男性はいのちの電話の・・・」