砂の惑星

Rey

第1話

ジリィィィィィ

喧しい携帯のアラームで私は目覚めた。

「着替えなきゃ」

私はそう呟いてクローゼットを開け制服を取り出す。

制服を持ち後ろに振り向くとカレンダーが待ち構えていた。

今日の日付の欄に大きく「休日」と書いてある。

「なんだ今日休みじゃん」

せっかく出した制服をベッドに投げリビングへ向かった。

私は警視庁に務める平凡なお姉さんの沢井愛香。

私は昔から警察官になりたいと思っていた。

日本を守るヒーロー

そんな事を思ってずっと憧れてて厳しい訓練にも耐えてやっとなれた職業。

まぁ別に不満ではないが警視庁は自由があんま効かないのが不満かな

って思いっきり不満言ってるね。

貴重な休日だが別に対してやることは無い。

「暇だなぁ」と呟きテレビをつける。

選挙演説の放送だ

「私はこの日本の教育を見直し〜」

よく聞くセリフを右から左に流しチャンネルを変える。

またこの政治家だ

なんでも今の日本の経済は危ないとな

「怖いねぇ〜」

なぜかよくわからないが呟いた。

今、日本の景気は高度経済成長の時並になっている。

事の始まりは五年前

新潟県で石油が大量に出てきたのが発端だ。

まるでそのタイミングを待っていたかのように静岡県で銀塊が見つかり、北海道では漁業が盛んになり、日本の技術が評価されてぼろ儲け。

今の日本はタクシーを札束を振って止める時代に戻ったらしい。

「暇だなぁ」

そんな事をひたすら言ってる矢先1本の電話が鳴った。

上司からの電話だ。

「もしもし沢井です。」

休日になんだと思いながら電話を取った。

なんでも緊急の現金輸送車の護衛の仕事が入ったそうだ。

「え?現金輸送車の護衛?なんでこんな時に?」

いきなりだったのもあるが私はそんな仕事したことない。

だが1人でも多く人員が欲しいらしい。

「明日の12時ですね。分かりました。失礼します。」

電話を置いた。

明日のサンドイッチを買いに行くか

貴重な休日

特にやることは無く終わる

あの時の私は…

最後の休日になるであろうこの日を無駄に使ったことを…

物凄く後悔した…


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