第4話

それからというものぼくは成功続きだった。

仕事に恋愛、プライベートまさに負けなしだ。

今度はタバコを切らす前に早めに用意しておこうとあの男に電話をかけた。

「あの・・・」

「田中さんですね。いくつご入り用で」

「とりあえずまた10箱」

「ご自宅ですか?であれば今すぐお届けにあがります」

「はい」と返事をした直後インターホンが鳴る。

こんなにすぐ来るなんて助かる!

そうとしか感じなかった。

「誠に申しあげにくいのですがね。田中さん」

「なんですか?」

「原材料の高騰で値上げをしなければならなくなりました。申し訳ございません。」

「なんだ。そんなこと構いませんよ。いくらでもマックスパワーになら出せます。」

ぼくはマックスパワーを受け取った。

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