え?アメリカの猫は魚が嫌い?
私がアメリカに来た時に一番驚いたことが「アメリカ人は魚を食べない」ことだった。スーパーにだってほとんどない。全くないわけではないけれど種類がとても少ない。
おそろしいことに最も人気がある魚はキャットフィッシュと呼ばれる魚で、それはナマズのことだった。
「ナマズ~!!?」はい、あのナマズ。スパイシーな味付けでコーンミールと言うトウモロコシからとった粉で揚げる南部の料理だ。初めて食べたときは驚いた。ちょっと泥臭い白身魚。キャットフィッシュって何だろうと調べて仰天した。あの髭が猫を連想するからそう呼ばれ始めたらしい。
それからフィッシュスティックという棒状の冷凍品が売られているが、これはCod(タラ)が多い。そのまま油で揚げるか、もしくはオーブンで焼く。
「こういうんじゃないの、食べたいのは。サバの焼いたのに醤油とかさあ、さんまに大根おろしとか食べたいよ~」といつも嘆いている。
アメリカに来て一番食べている魚は間違いなくマックのフィレオフィッシュだ。
こんなふうに魚があふれている環境ではないためか、アメリカの猫は特別魚が好きなわけではないようだ。
我が家の猫たちはディナーテーブルに乗ってくるお行儀の悪い猫だけど、魚に特別関心を向けたことはない。漫画のようにお魚くわえて逃げるようなことはない。
猫飼いアメリカ人にも聞いてみた。
「ねえ、あなたの猫ちゃんさあ、魚好き?」「Fish?」「うんFish」「猫缶のツナは買うけど、これが特に好きと言うことないかなあ?」「なにか、これ大好きっていうのある?」「チーズかな?ピザを盗まれたわよ」
ピザ!猫がピザ!ネットで調べてみると画像がたくさん出てきた。
味も濃いし、トマトソースも入っているし、健康には良くないけれど、ピザが好きな猫が多いらしい。
我が家の猫も猫缶のチキンやツナベースにチーズが入っているものが好きだ。レベルを読んでみるとチェダーチーズと書いてある。あまりあげないにしていたけれど、これだと残さず食べるのだ。
日本では魚。アメリカではチーズ。身近にあふれている食品が猫の好物になるのかもしれない。
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