オハイオで56頭の猛獣が逃亡射殺された日
〇今日は2011年にオハイオで起きた動物の痛ましいニュースを書きます。苦手な方は、ご注意ください〇
2011年10月
オハイオの個人動物園から 熊 トラ、ライオン、狼など猛獣が逃亡し、保安官は逃亡した動物を射殺する命令を出した。猿を除いて48頭の全動物を射殺6頭を捕獲した。
動物のオーナーだったテリートンプソンは動物園で遺体で発見、警察は自殺したと確信。自殺する前にフェンスを開けたようだ。
ひどい飼い主だ。動物園といっても個人のもので自殺する前にオリを開けて猛獣を逃がしたのだ。
この日は外出禁止など大騒ぎになった。当たり前だ。17頭のライオン、18頭のトラが道路を歩いていたのだから。
トランキライザーも試したが、トラがより怒り凶暴になり射殺しか道はなかったそうだ。
大勢の警察官と市民を危険にさらすわけにはいかなかったと責任者は語った。
特に学校のバス停でバスを待つ子供たちが猛獣と遭遇するようなことがあってはならないと。
48頭の動物は射殺され、6頭だけ捕獲され、コロンバス動物園に送られた。(ひょう3頭、月の輪熊2頭と猿1匹)
射殺された動物
狼1頭
黒熊 6頭
月の輪熊2頭
ライオン17頭
ひひ 1頭
ピューマ3頭
ベンガルトラ18頭
オハイオに来てすぐこのニュースがあり、テレビに映った横たわったトラやライオンを見て胸がつぶれる思いだった。涙がこぼれた。あまりにも痛ましい事件だ。
射殺しか方法はなかったのだろうと思う。オハイオは2016年5月にもシンシナティーズーでゴリラの飼育エリアに落ちた幼児を助けるためにゴリラを射殺して大問題に発展した。この場合も3歳児の足をつかんで引きづる大きなゴリラを目の前にしたら、人命救助一番に考えたのは仕方がない。
悪いのは自分勝手に檻を開け動物たちを離した飼い主であり、子供から目を離した親だと思う。「檻があいたから出てみた」「自分のテリトリーに子供が降ってきた」動物たちに全く罪はなかったのだ。
2011年猛獣逃亡射殺の話だが、なんと翌日に法案ができた。
危険動物の所有規制強化
オハイオ州のジョン・ケイシック知事は21日、危険な野生動物の所有に関する行政命令に署名した。同命令は現行法の執行を強化するものだ。
今回の行政命令を受け、州の農業省、天然資源省、保健省は、州の衛生当局、動物愛護団体、警察と連携し、危険動物がいそうな場所を特定・調査し、現行法を執行する。
また各行政機関は動物園と連携して捕獲・押収された動物を安全に保護する
逃亡の翌日には行政命令が出るところは、さすがに対応が早いと思う。
アメリカの好きなところの一つだ。
動物を殺すのも人間ならば、守ることができるのも人間なのだ。
そのことをいつも心にとめておこうと思った。
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