恋の弱虫

灯花

恋の弱虫

人は



誰だって



何かの 「弱虫」



私は



恋の弱虫






君は いつも通り



私に 話しかけてくれる



でも





その笑顔は 私にはまぶしすぎて






気付くと 私は逃げている



弱虫




臆病者




意気地なし




自分を責めて



自分に問う



この気持ちは 何ものなのか





友達に言われた



「それは恋だよ」



知っていた



ただ



それを認めてしまうのが 怖くて



私は いつも







私自身から 逃げていた






君を見ていたい




君と話したい



でも



やっぱり 逃げてばかり






弱虫




臆病者




意気地なし




まだ 君には 届かない







少し 髪型を変えてみた



変わりたかった



たとえ



それが 見かけだけでも




「おはよう 髪型かえた?」



ドキン と心臓が跳び上がる



まともに 君を見れなくて



うつむき加減に 「うん」 と答える



「似合ってるよ」



君の言葉は



私だけの 宝物







弱虫




臆病者




意気地なし






だけど



それも



案外 悪くないかも





君の 「特別」 じゃなくても










私は 恋の弱虫





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恋の弱虫 灯花 @Amamiya490

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