第18話



空から未来が降ってくる

足元の今がどこかへ沈んでいく


頭のテッペンから少しづつ

私は未来に浸っていって

足元まで届いた頃には、

また次の未来が頭を撫でている


抱きしめる間もないまま、

未来だった今は

足元からどこかへ


沈んで、沈んで

そして消えていく


きっとそのどこかには

私がムダにしてきた今たちが

昇華されぬまま

折り重なった過去として、溜まっているのだろう


塵のように降り積もる

過去になった今は

そのどこかで、日々山の頂を書き換えているのだろう




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