第3話 憧れを持って、君を…
場所は開けていて、先程の一本松ぐらいしか身を隠す場所は無し。
アサシンにとっては不利な地形といえる。そんな中、
まさかのン子がひょっこり現れて、作戦変更。
フルレイドPTvs1人となっちまった。流石にこれはキツいが…。
目的が俺であり、唯一職じゃないという情報は値千金だった。
なら、俺がここに残って時間を稼げたら、恐らくは手に入るだろう。
などと、頭の中で考えつつ、敵の布陣を見る。
1PTごとにヒーラー二枚張り。壁は二枚で…カテェな。
その上でウォーロックにエンチャンター、プリンセスガード+NPC。
さて、どうしたものか――――
敵陣中央、中距離から閃光のようなものが閃いた。
とっさにかわす事が出来たが、右の頬に紅い筋が走る。
「物理前衛だろ!? なんだその射程距離は!?」
ながーいクロワッサンを左手で弄りつつ、右手でレイピアを構えたNPC。
目は釣り目の蒼。容姿美しくといえばそうなる。鎧はつけておらず、
白いドレスを着込んでいるあたり、防御は低そうだが、カンスト無視の180。
これを相手にしていると、SPの無駄だな。
懐から小型の爆薬を複数取り出し、敵にではなく視界を奪うように扇状に
いくつか投げ、土煙で先ずは身を隠し先手を打とうとした。
結果、高速移動との併せ技で上手い事、敵陣左翼に一気に詰め寄り、
バックスタブの一撃でウォーロックを一人始末。
「左翼蘇生準備! 右翼エンチャンター、バフ用意!
左翼タンク、固定を狙ってウォーロックは詠唱準備!」
「ごるぁ! 人をレイドボスみたいな倒し方すんじゃねぇ!!!」
「貴方はソロでは倒せない。刹那を狩るならフルレイド。
既に、常識ですよ」
だから一介のプレイヤーをレイドボス扱いすんじゃねぇっ…ち。
壁にヘイト管理されそうになり、一旦身を引くついでに、ヒーラー
の姉ちゃん一人掻っ攫って間合いを取る。
「よーしヒーラー一枚ひっぺがしたぜ…て、いてててて!」
ムリクリ抱えて持ってきたら、頭をセプターでガンガン殴ってくる。
いかにも神官という出で立ちの金髪でボブカットな美少女。
「ちょっと離しなさいよスケベ変態痴漢!いやー!!!」
「あーくそ女は扱い難いつか、セプターで頭殴るなヴぉけ!!」
余りにウザいので、アサシン職でも最強の一角の斬撃スキル、
18連撃のアサルトラッシュでさっくり逝って貰った。CT90秒。
その瞬間、非難の声が雨アラレ…
だー! 女だから攻撃したら駄目とかゲームにならんだろ!
兎に角、これでヒーラーは残り3枚か、先ずは優先的にこれを排除…と。
次の目標を定めていると、ウォーロックの広範囲魔法。
サラマンダーケージであろう魔法陣が俺の足元で発動する。
これにとっ掴まるとHPが大変宜しくない。視認した瞬間、高速移動で距離を
右翼へと一気に詰めた瞬間、壁に固定されてしまった。
「ちぃ!読まれたか…」
「初めてアンタと戦うけど、本当にレイド編成じゃないと無理そうだな」
「あ!? 漢ならソロで来い!ソロで!!」
「耳が痛いよ。けど、新MAP最速攻略にどうしてもアンタが邪魔でね」
ったく。固定っても移動制限ではなく、攻撃が40秒間、騎士にしか出来ない。
というだけだ。中距離蘇生スキル持ちの神官が、さっき倒した神官を蘇生
させようと、詠唱開始したので、それを阻害するべく一気に詰め寄り、
超至近距離からの――――変顔。
「ソル・ラアー――ぎゃははははははは!!! あーっ!!」
「良し、妨害成功」
「てめこら!そんなんアリかよ!!!」
「笑う方が悪いんだよ!」
攻撃しても意味無い現状なので、ひたすら蘇生やバフ詠唱阻害をしてみせた。
あらゆる物理的攻撃手段では無い方法を使って。
勿論、その間、攻撃は絶え間なく続いているが全回避。
戦況は好転もせず相変わらず不利としかいいようが無い。
そんな中、ウィスが…眼鏡か。
「お頭。現在、城内に侵入し目標を確認しましたが…」
「お? さっさと取って来い! これは流石にキツい!!っとあぶな!」
「…。刹那を倒すならフルレイドとは言いますが、
それでもまだ生きておられますか。恐ろしい」
「どいつもこいつも…で、なんだ!?」
「はい、服部半蔵と思わしきNPCが密書を護っていまして…」
お前ら何人いんだよ! 全員でボコれ!! と言うと、服部半蔵だろうNPCの
Lvがジャスト200。で、クロやんがソロで戦ってみたら8人に増えたとか。
忍者らしく分身ってか。ちなみにクロやんは戦線離脱。
「刹那君、先程から、心、ここに在らずですね」
「色々あんだよ! 色々と」
「先程の低レベルアサシンのお嬢さんですか…ふむ」
そういうとアインが右手を上げた瞬間、攻撃がピタリと止んだ。
「低レベルプレイヤーに見向きもしなかった。
そんな貴方が、肩入れする。理由をお聞かせ願えますか?」
「あー、わざわざ他ゲから、俺をブッ殺しに着たんだとよ!」
「ソロで? 貴方を?」
「おうよ! 将来有望な奴だ。唯一職ぐらいハンデでくれてやらんとな」
「PSは?」
「サブでちっと一緒に組んだが、口だけじゃねぇ」
「成程」
…暫しの沈黙の後、アインのフルレイドPTは戦闘終了を宣言し、
新たな目的。刹那殺しとなるかもしれない。そんな初心者を支援すると宣言した。
「これより初心者支援ギルド、レディキアの盾は、
アサシンギルド【戦闘郷】を支援する。情報の開示を求めます」
「お…おお。城内でクエアイテムは見つけたが、
Lv200のNPCが…何!?」
「どうしました?」
「ああ、追加で本多忠勝?と思しきNPCが乱入。Lvは…250だとよ」
200でも洒落にならんのに、250て…。その場にいる全員が顔を青ざめさせた。
無理だろ、と、口々に言う中、アインがそれを制し、口を開いた。
「皆さん。これは忍者職のクエです。つまり隠密行動を試すモノと思われます。
よって、敵の高LvNPCは倒せないイベントと断定して良いでしょう」
「つまり、誰にも見つからず侵入すれってことか」
「刹那君。そちらの方々に一度脱出の指示を。仕切りなおしましょう」
ふむ。確かにそうかもしれん。軽く頷いて眼鏡にウィスを送り、城門より少し離れた
場所で全員集合させた。
一度しに戻ったクロやんが、アレ無理ゲーとか言って絶望しているあたり、
相当強いということで…。で、今は作戦練り練りしていて、脳筋は蚊帳の外。
俺は、少し離れた所で、世界観無視の純和風フィールドを見て首を傾げていた。
そんな俺の横に、いつのまにやらン子が、ちょこんと座っている。
この子も不思議そうに城を見ているワケだが…。
「刹那殿。このフィールド、戦国乱世の三河領地というフィールドに
そっくりだ」
「お? ン子の元居た所のか?」
また睨んできた。そして一つ溜息を吐くと、本当にナッセ殿のサブなんだなと。
何か幻滅したような、それでいて哀れみを含んだ目でコチラを見てくる。
「戦風といっている。まぁ、それは置いといて。
もし乱世と同じなら城門で戦闘行為を行えば、NPC忠勝は釣れる」
「まじか! よし、早速…」
「待って。忠勝は釣れても、半蔵は動かない。けど方法はある」
「おお。何か似たクエでもあったのか?」
「違う。単純な話だ。主君である松平家康を先に襲うと良い筈」
なるほ!と相槌を打つ。忍なら主君の命が危ぶまれれば動くわな。
早速、ン子から得た情報を、眼鏡とアインのダブル参謀に伝えると…。
「そんな事は判ってますお頭。が、成程、本多忠勝は釣れますか」
「ならば、隠密に向かない私達が忠勝を固定しておきましょう」
「では、本多忠勝はレディキアの盾にお任せしますが…宜しいので?」
「戦闘郷の為では無い。これは、ギルド方針に則った、刹那討伐への布石だ」
「布石…ですか。判りました、ではお願い致します」
か、会話に入れねぇよ。ただ黙って見ていた俺を含めたその他大勢。
大体の勝算の検討がついたのか、アインがゆっくりとン子へと歩みよってきた。
少し警戒しているのか、後ろ手に短剣を握り、身構えている。
「はは。敵意はありません。むしろ友好的ですよ。
我等、レディキアの盾は貴方を支援します」
「な…どうして」
「期待しているのです」
「そ、そうか…」
そう言うと、アインは全快させたフルレイドPTを引きつれ、
城門前の門番をわざと時間をかけて倒している。
そうすると、ン子の言った通りに忠勝というNPCが…まじで250だな。
どれくらい持ちこたえれるか判らんが、俺達もやるべき事を。
城内へと侵入し、二手に分かれる。俺達は家康の首を狙いに、天守閣を目指し、
戦風は単独で密書のある宝物庫へと。
本当は、出てくる敵を軒並み倒しておきたいところだが、眼鏡が隠密行動に
徹してくれと言うので、仕方なくハイドで移動。時間かかるし趣味じゃねぇ。
難なく天守閣に辿り着き、でっぷり肥えた豚、いやタヌキだったか。
それを視認するが…Lvが100。やはりこれが正しいルートだったようだ。
早速、攻撃し、速く来い来い半蔵さん…と、キター!!
「Lv200! 倍かよ! 一撃でも貰ったらやべぇな!」
「よし、撤収します!」
「はぁ!? 戦わんの?」
「必要ありません。目的は達成しました。此処に居る時点で
既に戦風さんは手に入れたでしょうし」
「何か煮えきらねぇな。…よし、しんがりは俺が引き受けた。
テメェ等は脱出しろ」
「アレと遣り合う気ですか…相変わらずですね。判りました」
と、言うと、眼鏡が他の連中を引き連れて撤退。俺は服部半蔵とやらと
睨み合ったまま動かない。家康はそも戦闘向きじゃないのか、座ったままだ。
忍者といえば、忍術に二刀だったか、基本は俺達と同タイプ。
なら耐久力は低いと見ておくか…なっと!
高速移動で一気に詰め寄り、短剣で右から左へと薙ぎ払う。
それを軽く上半身のみを反らしてかわし…手裏剣だと!?
一度に放たれたのは三つ。それらを薙ぎ払った方の腕でカバーし
最低限のダメで済ませたつもりが、ステータス異常【死毒】
目の前が赤く染まり、左上に120秒からのカウント…120秒でアウトか。
「上等じゃねぇか…っておいおいちょっとまっ!!」
何も喋らない、意志があるかも判らない。ただ隙の見当たらない連撃を
矢継ぎ早に。なんとか回避はし続けているもののジリ貧だ。
ならば…。
「イモータル発動! 加えることの…ポイズンリキッド!」
一度だけ即死を防ぐイモータルに、毒状態で攻撃とクリ率の大幅UP。
ちらりとカウントを見ると、残り50秒。
「忍術…影分身」
初めて喋った! と、思ったら八人に増えただと!?…まぁいい、
やつも一撃必殺を叩き込むつもりなのだろう。ジリジリと間合いを
詰め、距離が3m程の所にて、姿が消える程の速度で、互いに技を繰り出した。
恐らくはコイツでクロやんがやられたんだろう。八人中、七人が取り囲み、
一人が俺を攻撃する振りして、足元に手裏剣投げた…?
「忍法…影縛り」
「はぁ!? なんじゃこら、動けねぇ…麻痺かよくそ!!!」
こんなのあるのか…身動きが取れないまま、周囲の奴等を見ると、
全員が手に爆薬…おいまさか。
「忍法…八卦爆炎陣」
「いやそれただの爆弾じゃねぇか!!!」
「…忍法だ」
「いやおま!つか、何!?」
今、普通に受け答えしなかったか? ありえねぇ! などと思いつつマトモに
喰らい、8420あるHPが一撃で消し飛ぶ48000ダメ。
芋樽効果で即死回避のHP1。
黒こげエフェクトになり、その場に
倒れ込む俺に、油断したのか、無防備に歩み寄った。
その隙を見逃さず、奴の背後を取り、奥の手スキル発動。
「ブラッドエッジ!!」
「何!?」
受けたダメを倍にして返す斬撃、ブラッドエッジがまともに背中に入り、
半蔵のHPが一撃で消し飛び、パシャーンとガラスの破片みたくな
エフェクトとなって砕け散る中、一本の刀が落ち、俺のイベントリに入った。
その瞬間、カウントが0となり、俺もまたガラスの破片へと。
勝ったのか、相打ちなのか、微妙だが、また戦いにこよう。そう思えた。
次はもっと楽しく、激しくやりあえる筈だ。
―――――――松代城手前の平原―――――――
さてさて、死に戻ってから再び純和風フィールドに戻り、
全員が居るところを見つけて、そこへやってきた。
「お頭っす! あれ? やっぱお頭でもLv200は無理っしたぁ~?」
「あぁ!?」
「うわ、ご機嫌斜めっす」
お前と一緒にすんじゃねぇ! と、頭をゴツンと殴ると頭を抱え込んで蹲った。
そのまま、両ギルドの面々が居る中を、歩き、ン子の所へと。
「よう、首尾は?」
「ああ、皆が支援してくけたお陰で、クエストクリアだ」
「そうか。じゃ、こいつも貰っとけ」
というと、服部半蔵がドロップした刀【古備前包平】を取り出し、
ン子に軽く投げ渡した。
が、突然の事に受け損ない、数秒ワタワタと刀でジャグリングした後、コケた。
こりゃ全員笑うだろ、と期待したが、笑いが一つもなく、ただ目を丸くしている。
そんな中、眼鏡が眼鏡をクイと、押し上げて、やれやれと肩を竦めた。
「どうやら、服部半蔵を倒してしまったみたいですね。
戦風さん、その刀、古備前包平という銘では?」
「む、え? お、ああ。確かにその名…いや、
それ以前に、20%確率即死付与、100%追加攻撃…何、これ」
「初の祝福武器、並びに唯一職獲得、おめでとう御座います」
あ、ブレスウェポンだったのか。まぁ刀だしいらねぇな。
ここは懐の広さ深さをみせつけてギルマスとしての威厳をだな。
「うわー、祝福武器プレゼントする奴、初めてみた」
「太っ腹っつーかバカじゃない?」
…評価はやや馬鹿扱いされてるようだ。かなりの痛手なんだがなぁ。
ま、そんなもんより…だ。
チラリとアインを見ると、こいつもヤレヤレと肩を竦めた。
さて、俺とアインの戦いはここからだ。互いのギルドが、
戦風を中心に左右に別れ、双方ともに鶴翼の陣形を取る。
これは、ナナオでギルド勧誘するときの最大の敬意だ。
鶴翼とは強敵に挑む為の陣形である事。その矛先が勧誘するプレイヤー。
互いの陣形の中心は、ギルマスがいて、いつものセリフを吐く。
これはギルドによってそれぞれ異なる。
「戦風さん、我等が初心者支援ギルド、レディキアの盾へ来ませんか?
貴方なら皆、大歓迎ですよ」
「あ、あの私はその…」
「おーい、ン子! こっちこいこっち!」
「お頭!それ勧誘になってないっす!!」
「してるじゃねぇか」
「怒らしてるだけっす!!」
あーもう。来る奴は何しても来るんだよ。逆に来ない奴は何してもこない。
さて、後はン子がどうでるか、彼女の判断を皆が固唾を呑んで待つ。
数分の後、考えが決まったのか…あらら、アインの方を向いてしまった。
「ほらー!お頭が失礼なことばっかいうから」
「先程までは、最高の男でしたが、途中から大暴落でしたしね」
「うるせぇ!!!」
残念。然し、どこへいようと俺を殺しにくるんだろ。早く育って殺しに来い。
そう、生暖かい目で、アインへと歩み寄るン子を見つめていた。
「そういえば、名前をまだ言ってなかったね。初めまして、私はアイン」
「こちらこそ、初めまして。私は戦風」
「で、こちらに着た、と言う事は、ギルド加入希望と取っていいのかな?」
「…」
また暫しの沈黙。もったいぶらずにとっとと行けと。
このまま新規フィールド探索したい所だしな。
「いえ、お礼を言いたくて、ありがとう。
私の支援に動いて下さった、ギルドの方々に。
まだ、何も渡せません。まだ、何もお礼は出来ません」
「ふむ…それは、残念ですね」
なんだ、なんか空気が妙にピリピリしてきた。と、思った瞬間、一陣の風が吹き、
戦風の長いポニテがふわりと浮き、俺へと振り向き、さっき手渡した忍刀を抜き、
俺へと向けてこう言った。
「私は、一人ぼっちで、PTも組めずに浮いていた。
そんな時、初めて君が声をかけ、息吹装備クエを手伝ってくれた。
…嬉しかった。かなり礼儀知らずだが、先ずは君への恩を返す。
だから、私はアサシンギルドへの加入を望む」
「ほー、じゃあ、俺らの流儀に則り、必ず達成する目標を言え、
それを俺等に誓う事が絶対条件だ」
「承知した。先にも言ったが、その意志は変わらない。
憧れを持って、君を必ず倒す。それが、私の目標であり、誓いだ」
そう言い放った瞬間、場が騒然とした。
「ウヒョー!! お頭ブッ殺宣言すか!!」
「これは頼もしい限り…然し、先程の件で気になったのですが…。
戦風さん、もしや戦国乱世でも戦風さんでしたか?」
眼鏡が何か思い当たる節でもあるのか、その問いにン子は黙って頷いた。
「成程。あの戦風さんですか」
そういうとニヤリと、口元を歪ませて、丸眼鏡を光らせた。
同時に、アインも似たようにニヤリとし、俺を見た。
「なんだよ、気持ちわりぃな」
「Pv特化型VRMMORPG、戦国乱世オンライン。
その戦風さんといえば、織田、武田、上杉等々、
有名所のNPC武将を悉くに斬り捨て、挙句、GMまで斬ってみせた。
戦国最強の女傑プレイヤーですよ。
これは期待するなと言う方が無理でしょう」
お、おぉ。歴史はよくわからんが、兎に角すげぇって事か。
ちらりとン子の方を見ると、般若か!というような表情で忍刀の切っ先を
突きつけ、こう言い放った。
「次の獲物は、君だ」
…獲物かよ。俺を含めた全員が、一瞬気圧された。
Lvが80近くも差があるというのに、その覇気とでも言うのか、
それに、恐らく全員が畏怖すら覚えただろう。
ここは俺も一つぐらいまともな返答せんとな。
「おう、いつでも来い。ギガ盛りン子」
と、言うと忍刀を顔面に投げつけられ、散々罵倒された挙句、
眼鏡、クロやん、ハルヴ、アインを含めた全員から説教を喰らい。
スタスタと歩いてきたレディキア姫に、爪先で脛を蹴られた。
やはり、オカシイ。アプデト後にNPC挙動の性能があがってる。
それに世界観無視…何かありそうだな。ぐらいしかこの時、
思っていなかった。ここから、俺達は一つの事件へと巻き込まれて行く事になる。
第一話 終了
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