第3話

隣人は畑を持っている。

おかげで季節ごとに旬の野菜を、新鮮なまま調理できる。

いまの季節は、ネギ、大根、玉ねぎ、白菜。


夏なら、採れたてのトマトを、冷やして生で丸かじりする。

店に出ているトマトと違い、ピンク色でつやつやしている。

ツンとトマトの葉の匂いがして、だんぜん食欲がそそられる。

バジルで作ったドレッシングで皿に盛りつけ、ごちそうだ。


ナスとひき肉の炒め物が、彼女の好物。

ごま油をつかって、こってりと中華風。


そうそう、去年とれた唐辛子で作ったという一味も重宝している。


そう、隣人さまさまだ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る