大将国と入っているが、それでもこの同盟に関しては、そこまで各国で力の差がない。

しかし、それでも同盟国内で、格差はあり、そして対象国は中でも強いほうだった。

しかし、今はバルバロット帝国が国の周りを囲んで、誰も出てこれないようにしているので、この国は外部との連絡手段をすべて失ってしまった。

そして、この国の中でも問題が発生し始めていた。

「いったいどうなっているんだ！」

「早期に、そして圧倒的に勝てるからと言って、我々は戦争を起こしたのではないのか！」

「今、国からも出られないほど追い詰められているのはどうなっているんだ！」

「そろそろ食料が尽きるぞ！」

国内では、ほかの国に行かなくてはいけないのに、まったく国から出られないことによって、市民からの不満が出ている。

そして、一番の問題は、食糧問題だ。

国というのは、その国で作れるものとそれ以外の物があるし、その国で作れる量も決まっている。

この国は今は戦時中ということで、今まで以上に食料を使ってしまっている。

それなのに、ほかの国から輸入できないということで、食料が少なくなってきている。

まだ、食料はなくなっていないが、一般市民ですら食料を心配するくらい、最近の国内は暗い空気が漂っている。

しかし、そんな不満を言うだけの日々は唐突に終わった。

「アイン様、この国以外のすべての国を攻め落としました！」

「よし、それではこの国への進攻を開始しろ！」

そして、バルバロット帝国兵が、どんどんと大将国の中に入っていった。

大将国側としては、最近全くバルバロット帝国兵が動かないことで、油断をしていたのかわからないが、初撃は全く耐えられなかった。

そして、急いでやってきた兵に関しても、すべての兵を蹴散らしながらバルバロット帝国は進んでいった。

そして…

「アイン様！」

「どうした？」

「敵国王をとらえることに成功しました。

軍部は壊滅的、市民もすでに反抗の意思を持っていないようです。」

「それじゃあ、終戦と行きましょうか…」

こうして、対バルバロット帝国同盟は、たった一日の戦争で、すべての領地、すべての権威、すべての者を失い、アインによる傀儡政権下になったのだった。

「これからは、こちら側が支持を出した場合、その命令に従うように。」

このような命令を出して、アインは演習場に帰っていった。

そう、まずは演習に来ている敵同盟国の方の王に話を聞かなくては…

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい