次の目標

その後、アインはしっかりと集会を行ったが、その集会では、最初のころとは全く変わったような光景が見れた。


「それでは、その辺よろしくお願いしますね。」


「お互いに、交易を頑張っていきましょう。」


そう、今日1日だけで、話せる者をしっかりと見つけていたのだ。


「成功かな?」


アインは、そんなこと言ったが、自分は、これから壇上にて、最初のように、終了の知らせをするという、仕事がある。


まだ、ここでは油断ができないのだ。


「アイン様…」


大会の役員のほうが、アインに合図を送ってきたので、アインはそれを見て、壇上に立った。


そして、会場の光も消えて、アインの所だけが光るようになった。


「今回は、この大会に参加してくれてありがとう。

君たちのおかげで、この大会は、無事に終了を迎えることができた。

しかし、今回は、まだ一回目。つまり、これから先、もっと開催していくことになるだろう。

その時にも、来てくれるとありがたい。

それでは、今日はこの帝国の食事でも楽しんでくれ。

以上だ。」


アインが、以上だ。というと、部屋の明かりもしっかりとついて、元の状態に戻った。


そして、アインは今回、最初の時とは違い、別室にいた。


(各国の王が、関係を持った今、お互いの国が遠かった場合、この場での約束を作ろうとするだろう。

そして、中には、我々に戦争を吹っ掛けるための話も出てくるだろう。)


戦争というのは、質にそんなに大差がない場合、戦略と、数による戦いになる。


(だからこそ、数が欲しいんだろう。

それに、僕も前に数で戦争したことあるしな。)


あの時には、正確には、時刻の軍がそこまで多く動員しないからだったが、それでもアインも、最近、数の暴力で、一国を亡ぼしている。


だからこそ、アインは体験談として、数の暴力のことを知っているのだった。


そして、今は、いろんな国の王たちの会話を聞いているのだが、この国に戦争を仕掛けようというのはないのだが、それでも、バルバロット帝国主導の同盟から抜けて、じぶんたちのどうめいにはいらないか?という誘いに関しては、いろんなところで見れた。


しかも、いろんなところで見れたが、すべての同盟の名前が一緒なので、裏で率いている者がいるのだろう。


(まぁ、今回参加してくれた、強国のどこかだな。)


正直、国力と、国内から見た豊かさは違う。


日本だって、軍事力を持っていないというが、世界5位の軍事力を持っているともいわれる。


しかし、日本よりも、戦争をしている国にいるほうが、軍の力を身近に感じるだろう。


つまり、アインが最近、自国軍で戦争なんかをしていないことによって、国外にあまり力を見せつけることができていないのだろう。


(演習でもするか。)


こうして、アインは次の目標を決めたのだ。

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