第477話天と地
この大陸で、一番発展しているところは、バルバロット帝国と、分国に近いところだった。
なぜ、ここが発展しているのかは容易に想像できると思うが、簡単に言うと、その2つの国から最新技術や、資源などが多く入ってくるので、発展に役立っているのだ。
しかし、それでもさすがに本国並みとは言えなかった。
「さて、歩くか。」
アインは、簡単な質問だけ受けて、入国をしていた。
この国の者たちも、バルバロット帝国に支配されて、自分たちがどれだけ世界から見て遅れているのかに気づいた。
そして、それを解消するためには技術の共有が必要ということで、みな、同じくバルバロット帝国に支配されている国同士なんだから、敵対的にならずに、お互い協力をしようということで入国をできる限り楽なものにしているのだ。
「このよぅな政策は、良し。
他にはどんなことをやっているのか…」
その後も歩いて行ったが、基本的には、よくある異世界物のような世界だった。
(まぁ、前まではそれ以上にひどかったんだがな…)
それにしても、街中にカフェなんかができているし、確実に文明は進歩してきているだろう。
それに、ここならば、インターネットのようなものを知らなければ、自由に暮らせるような環境で、不自由なんかは特にないだろう。
(ここが最上位か…)
それに、この大陸に関しては、まだ魔物の殲滅をする方法もなく、国土全体の都市化なども住んでいない。
つまり、都市と都市の間には、まだまだ土地が広がっている。
しかし、そこを開発する必要はない。
なぜなら、この大陸に関しては、人口が少ないので、そこまで都市を増やしてしまうと、一つ一つの都市の人口が少なくなってしまうのだ。
しかし、そのおかげで、冒険者ギルドなどで働く人は多い。
王国のほうでは、冒険者ギルドがあるが、バルバロット帝国ではもう冒険者ギルドの存在がない。
(しかし、冒険者ギルドのおかげで、この街には英雄談のようなものが多い。
これも一つの個性だな。)
そういって、アインはとりあえず、この街の視察をやめた。
そして、次に一番発展していないといわれているところに行った。
そこは、一番発展している国とは正反対にあり、それこそ、バルバロット帝国から一番離れているところだった。
「ここは…」
ここも大陸全土で行われている国家間の住民の移動を簡略化というものは取り入れている。
しかし、他の場所に比べて、発展がしていないので、住民が出ていくことはあっても、なかなか入ってくることはなかった。
しかし、それでもバルバロット帝国の力が加わっているので、それになりに、発展はしている。
それでは、なぜこんなに差ができてしまうのかというと、距離の問題だろう。
この国だって、バルバロット帝国の、常識的な部分はしっかりと取り入れられている。
しかし、この国に関しては、導入されるのが、この大陸内で一番遅いのだ。
行ってしまえば、さっきの国ではやっているものは、この国で数年後にはやることになる。
しかし人というのは自身を最先端に立たせておきたいもの。
だからこそ、最新を求めて、バルバロット側の国に行ってしまうのだ。
そのせいで、この国には、公共施設は向こうと変わらなくても、カフェなどの、娯楽施設は限りなくするなく、しかも、ほとんどが農家で、冒険者ギルドもあるが、そこまでは多くないし、人口も少なかったのだった。
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