第380話今後の予定
(さて、とりあえずもうやることはなくなったかな?)
アインのこの貴族制度発足の本当の目的、それは、自分の自由を得るためだった。
今までは、魔国に関してのことを何もやらなすぎて市民のほうからなめられてしまった。
しかし、アインは本当は魔国よりもバルバロット帝国の方を重視していきたかったのだった。
なぜなら、この国は実質的がいない。
なぜなら、現在魔国と接している国がないからだった。
しかも、この大陸は人間には知られていないので、外敵もいないのだった。
だから、国民の幸せさえかなえてしまえば、この国はそれだけで良いのだった。
しかし、バルバロット帝国に関しては違う。
正確に言うと、その傀儡や属国は違った。
バルバロット帝国は領土の周りはすでに仲のよい国か、もしくは支配下におかれている国しかないので良かった。
しかし、属国や傀儡国の周りには、まだ領土拡張をもくろむ国も多かった。
そして、問題は一番最近アインが作った傀儡国。
前回の戦争のときにその領土をもらって、傀儡にして、この国をどんどん成長させていこうと考えたところに魔国の問題が入ってきてしまったので、全然手をつけられていないのだった。
(あと、3人に会っておかないと…)
アインは旅の最初に仲良くなった(1人は奴隷だが)3人には、この戦争が終わった後で冒険をしようといっていたのに、それをすっぽかす形になっているので、早めに冒険を再開させようと思っていたのだった。
(それにしても、アニータはどうするんだろう。彼女に関しては、僕たちと協力していた理由は教会の撃破。
それが達成された今、彼女は今までどおり僕たちについてくるのかも分からないな…
その話くらい、魔国に関してを開始する前に確認を取っておけばよかった。)
そんな事をいまさら思ってもしょうがないので、アインは出来るだけ早く再開することにした。
しかし、国の成長を助けるほうを優先することにもした。
その理由は2つ。
1つ目は、成長させるものに関しては、出来るだけ早くから始めたほうが良いからだった。
そして2つ目は、彼女たちと再会した後のことだった。
彼女たちと再会した後に、国の成長もやっていこうとしたら、冒険の途中で何回も抜けなくてはいけなくなってしまう。
そのため、そんな不安定な冒険にすることなく、安定して、計画的に冒険をするためには、こういった問題は冒険を再開する前に解決しておいたほうが良いと考えてのことだった。
そう考えたアインは、早速、傀儡国とした国の王城へと向かった。
傀儡国の王城ではあったが、権力者の住む場所がみすぼらしかったら、国民になめられてしまうと思ったので、アインの協力もあって、王城に関しては、結構豪華に作られていた。
その豪華さに、貧困層の不満が出てくるかもしれないという懸念もあったが、アインが公式で、この建物はバルバロット帝国の寄付によってつくたれたものだということを表明したので、貧困層も、他国の物が豪華であっても、何も言うことができなかったのだった。
その代わりに残ったのは、政府ではなく、市民に直接金をくれればよかったのに、という考えだったが、それでは、支援が亡くなってしまったときに、彼らが自立できないことをどんどん進めて言ってしまう可能性もあったので、そのようなことだけはしなかったのである。
そんな訳で、豪華に作られた、王城に入ったアインは、早速、自分が任命した国王に会いに行くことにしたのだった。
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