第307話まさかの発言


あの後、アインは世界の最強レベルの敵を倒しておかげで、誰もまったく攻めてこなくなった。


「これは…何もすることが無い…」


アインは今、やることが無くって、やることを探していた。


「あれ?アイン君。なんかいつもと違うね。」


そんな事を考えていると、リリスがやってきた。


「ん?何が?」


「なんて言うか、いつもこの時間居ないじゃん。」


そう、今は朝の8時。いつも通りなら、アインはすでに朝食を食べ終わっていて、他の作戦や、書類の片付けなどを行っている時間だった。


「確かに…ごめんね。」


「まぁ、仕事が忙しいことは知っているから、何も責めないけど…」


そして、話をしている間に、シルクとセシリアもやってきた。


「あれ?アイン君がこの時間に要るって珍しいね。」


「確かにそうね。」


「最近、一番大きなことが終わったおかげで、特に忙しくなくなったんだ。」


「そうだったんだ。」


「だったらさ。アイン君には1つお願いがあります。」


ここで、セシリアがいきなりそんな事を言いだした。


「え?もう実行に移すの?」


「早くない?」


他2人はそういっていたが、アインにとっては何の話かまったくわかっていなかった。


「え?何の話?」


「アイン君にはお願いがあるのです。聞いてもらえますか?」


「まぁ、大抵のお願いだったら聞くけど…」


アインはどんなお願いがクルのか分からなかったので、一応そう返事をしておいた。


「では……アイン君には旅をしてもらいます。」


「旅?なんか取ってきてもらいたいものでもあるの?だったら今から取ってくるけど…」


「いいえ、今回のたびの趣旨は違います。」


そして、セシリアは普通ありえないことを言った。


「アイン君には旅をしてもらって、その中で最低でも…4…5人は女子を捕まえてきてください。」


そう、普通はありえないライバルを増やしても言い発言だった。


「…え?そんな事したら、3人にとってはライバルが増えるだけじゃないの?」


「いいえ。ライバルは増えません。なぜなら、アイン様のことを奪い合わないからです。」


そこに、エリまでやってきた。


「説明して。エリ。」


「はい。先日、アイン様のいないところで、お嬢様方に相談を受け、とある決定をしました。それは、アイン様の周りに大量の女子、つまりハーレムを作るか作らないかという議題の基、作るという決定をしました。」


「え?何でそんなことが話し合われているの?それに、何で3人も許可しちゃったの?」


「それは、アインだったら大丈夫だと思ったからよ。」


リリスが、大きな声でそんな事を言った。


「アインのことだから、きっと、人数が多くなっても、誰かのことを放置したりしないでしょ?だから私たちも安心して、探して来てってことになったのよ。」


これは、信頼によって、作られた決定だった。


なので、アインも否定がしづらくなってしまった。


「でも、見捨てはしないけど、君たちにかまう時間が少なくなってしまうのは、事実なんだよ?」


「大丈夫よ。大人になってから、まだまだ時間はある。それに、アイン君って私たちに何かしてるでしょ?」


アインは、現在、3人に対して健康でいられるようにする魔法をかけていた。


アインも知らないが、この魔法には長寿の効果も入っていて、成長期にこの魔法をかけられ続けている3人は、すでに他の人たちに対して圧倒的に長生きする未来が待っていた。


「なんか、そのなんかによって、私たちの時間が確保されるような気がするんだ。だから、安心して行ってきて。」


この後も、いろいろ3人のためにやめないか?という話をしていたが、だんだんと理由も潰されていって、行かなくてはいけなかった。


「そ、それじゃあ、女の子を捕まえたときには、一回連絡を入れるから、判定してね?」


「分かったわ。それじゃあ、今日は一緒に、過ごしましょ。」


こうして、今日は朝から寝るまでずっと、3人と一緒に話したりしながら、寝た。


今までとは違う試練に挑むために…


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