第163話1階層

そして勇者たちはダンジョンに向かう間に冒険者ギルドの外にあったダンジョンへの挑戦の依頼を見つけた。


「これは何だろう。」


「誰か聞いてきてくれない?」


そして勇者の1人が冒険者ギルドの中に入って、依頼についてを聞いてきた。


「聞いてきたぜ。」


「どうだった?」


「どうやらこの街に来た人の1人がダンジョンを見つけて依頼を出したようだな。」


「そうだったのか。だったら依頼を受けていくか。」


「何でだ?」


「せっかく攻略をするなら報酬は多いほうが良いだろ。」


「まぁ、確かにな。でもどうする?ダンジョンの難易度が4つあるらしいぞ。」


「あいつが居そうなのはどこだ?」


「手紙の主が居るのはたぶん一番難易度の高いところだな。」


「そうだろうな。だって人類最強の勇者を倒した奴が一番難易度の高いところに居ないとおかしいもんな。」


「それじゃあ、向かうか。」


そして勇者たちはダンジョンが4つ建っている場所まで向かって行った。


「お、情報通り4つ建っているな。」


「どれが一番難易度の高いダンジョンなんだ?」


「おい待て皆。ここになんか看板が立っているぞ。」


その看板を見てみると、どのダンジョンがどの難易度かが書かれていた。


「一番右のダンジョンが最高難度のようだぞ。」


「本当だ。それじゃあ、早速入ってみるか。」


そして勇者たちはダンジョンの中に入っていった。


ダンジョンの1層目は大きな平原になっていた。


「な、何だこの広さは?」


「思いっきり外見よりでかいぞ。」


「ダンジョンは中の大きさまで変えられるのか?」


この勇者たちは今までこの国にダンジョンランキング1000位前後のダンジョンしかなかったため、中の大きさを変えられるダンジョンを見たことが無かったのだ。


「でも、地球の転生物の中にもダンジョンの中を大きくできるような物語は合ったし、おかしくは無いんじゃないのか?」


「そ、そうだな。しかし、この平原はあの王国では絶対に見られない光景だな。モンスターが普通に歩いているぜ。」


「確かにな。とりあえずは雑魚狩りをしながら行くか。」


そして勇者たちはそこらへんを雑魚を倒していこうと思ったのだが、ダンジョンランキング1位のダンジョンにいる雑魚モンスターが本当に雑魚モンスターな訳も無く、ただのスライムですらAランク冒険者でも倒すのに苦労がかかるようになっていた。


「ん?このスライムいつもに比べてずいぶんとしぶとかったな。」


「確かにな。それじゃあ、次はあそこに居るウルフでも倒すか。」


しかし、勇者たちが近づいた瞬間にそのウルフは超スピードでどっかに行ってしまった。


「な、何だあのスピードは?ただのウルフじゃねぇ。」


「さ、さすがはダンジョンってことか。」


「あんなスピードで動かれたら面倒だ。さっさと先に進むぞ。」


「おう。」


そして勇者たちは2階層に向かって行った。


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