第149話王都包囲


そして王都に向かっていった、軍を王都まで妨げるものはまったくいなかった。


「本当に王都についちゃったけど良いのかな?」


「隊長、それでは一回、休憩をし、他の軍が来るのを待ちますか?」


「そうだな。それに、ここまで歩いてきたのも少しは疲れただろう。幸い、王都からまだ少し離れているおかげで向こうはこっちに気づいていないようだ。」


「そうですね。それに人数はこっちが多くなってから攻め込んだほうが良いですしね。」


「よし、なんだったらここで、固定砲台なんかも作っておこう。素材はあるか?」


「剣の修理用だった素材ならあります。勇者が来なかったおかげでまったく使っていませんが…」


「それじゃあ、適度に休憩をしながら製作に取り掛かるぞ。」


こうして、軍の一角は王都の近くで、平気を作り始め、着々と王都破壊の準備を進めていったのだ。


~兵対兵~


そしてここは王国軍が向かっていった王国の北側、ここでは連合軍も1番多くの人数を置いていた。

なぜなら、ここでは自分たちも相手も集団戦法を使うため、数で勝ったほうが勝つ戦場になっていたからだ。


「王国軍が来たぞ~。」


「数で押すんだ。行くぞー。」


そして、ここの戦場はすべてにおいて連合軍が勝っていた。


王都にいて、1人もいない敵から王を守っていて、ろくに実戦経験のない王国軍とちゃんと練習をして、弱小国家なりにがんばって他の国と戦っていた国や、元々国が大きく、国内で集団戦術をちゃんと練習できる国の軍に個人個人で負けていた。


そして他にも、人数や武器、指揮官などすべてにおいて負けていた。


こんな戦いに王国軍が勝てるわけもなく、どんどんと王国軍がいなくなって、結果的には連合軍の圧勝という形になった。


「よし、もう敵はいないな?それでは王都に向かうぞー。」


ここ以外の2箇所でも勇者を倒し、敵がいなくなったため、王都に向かっていった…


~国王~


「王様、勇者たちが向かったそうです。」


「そうか…できることなら勇者に自爆系のスキルがあると楽なんだがな。」


「何故ですか?」


「勇者画ここに来ても面倒くさい。相手がここに来ることはまずないであろう?」


「そうですね。勇者は面倒ですし、敵の連合軍もさすがに勇者に勝てることはないでしょうから、ここに帰ってくるのは勇者ですね。」


「ああ、ここに帰ってくるのは勇者なんだが、正直に言って、帰ってきてほしくない。だからうまく接戦になって、勇者が自滅系のスキルを使わないかな~と思ったのだ。」


「そうですね。しかし、勇者がもしも敵を取り逃がしていて、しつこくここに来られたときに必要ではないのでしょうか?」


「そんなの勝って戻ってくる王国兵にやらせておけば良いだろう。」


「そうですね。それでは今は皆が帰って戻ってくるのを待ちましょうか。」


「そんなに待たなくても我のためにすぐに戻ってくるだろう。」


こうして、王と、宰相は自分たちの国の勝利を疑っていなかった。









まさか、自分の兵が1人もいないなんて思っていなかった…


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