第11話 最上位天使アオイ・サクラミネ降臨

 葵のステータスはツッコミどころが盛り沢山でした。

 だけど突っ込まないと進まないから突っ込むけどね。


「おーい葵、こっちに来てくれ」


 葵は向こうでよく分からない生き物


メシア)魔獣です。


 ありがとうメシア。魔獣と戯れていたけど呼んだらすぐに来てくれた。


「蓮くん何か見つけましたか…」

「葵に質問があってさ」

「質問ってなんですか…」

「葵の種族が天使になってるんだけど何で?」

「天使スキル貰った時に種族も変わったみたいですね」

「じゃあこの年齢はその天使スキルのせい?」

「そ、それはですね、最高位天使になるには年齢が足りなかったらしいので女神様が増やしたんですよ。だから私はまだおばあちゃんじゃないです…」


 そ、そうか。でも種族まで変えれるのか、すごいな女神。

 そう言えばスキルってどうやって入手するんだろう。


メシア)称号の様な物なので一定の実績を達成するか、スキル持ちを倒すと一定の確率で手に入りますよ。


 そうなのか、ということは葵のステータス操作やスキル強奪はその実績を操作出来るってことか。


「じゃあ言語理解は何で貰ったの?」

「それはですね…」


 女神様のスパルタ教育法で言葉は分かるはずなんだから要らないと思うんだけど。


「女神様の教え方が大変なのでスキルでわかるようにしてもらいました…」

「そっか大変だったもんな」


 僕はゲームの単語を覚えたりで慣れてたけど、葵には女神様がいじめっ子に見えたんじゃないかな。まあ虐められてたわけだから、僕はとやかく言わないけどね。


「それで、スキル複製って言うのは何?」

「それは蓮くんが欲しいスキルがあった時に複製してあげようと思って…」


 おお、流石葵さん優しい。そんな事のためにスキルが貰える権利を1つ使うなんて。これはありがたく貰っておこう。


「でも、回数制限があってそう何度もは使えないみたいですよ」


 回数制限なら僕の限界突破が使えそうだけどその辺はどうなっているんだろう。


メシア)限界突破は使えますが、使用回数の貯蓄量が無限になるだけです。


 そうなのか、それは残念。

 ステータスに称号とかは載ってなかったけどそういうのはないの?


メシア)いえ、ステータスの1番下にある空白を鑑定してみてください。


 ステータスの1番下を鑑定するのか、やってみよう。

 えーとステータスのスキルの下をもっかい鑑定すると…おっ、何か出てきた


 名前|クレナイ レン

 種族|人間 ???

 性別|男

 年齢|15

 スキル|状態異常耐性Lv10+5 超回復 天剣術 鑑定 収納 鍛冶Lv10+5 料理Lv10+5 製薬Lv10+5 限界突破 勇者 (???) (???) (???) (空き) (空き)………

 装備|刀

 称号|鍛治職人 料理人 剣を極めし者 製薬師 勇者 転移者 女神の使徒 ??? ???

 加護|女神の加護 ???


 不明が多いな、というかスキルの空きってなんなんだろう?


メシア)スキル欄の空きはスキルを修得すると埋まります。なのでこの空きの数だけスキルを覚えられると言い換えることも出来ますが、マスターは空きが無限にあるようなので、全てのスキルを修得することができるようです。


 それはすごいな。おそらく限界突破のお陰だろうけどすごい使えるな限界突破、これさえ有れば何にも縛られずに行ける気がする。あっそうだ、それなら葵からスキル強奪貰えば敵からスキル奪って全部のスキルを修得することが出来るのでは。


メシア)いえそれは無理です。称号を持っていないと修得することが出来ないスキルもあるので全部のスキルのコンプリートは不可能に近いです。


 なるほど、じゃあこの鍛治職人の称号を持ってるから鍛冶が手に入ったのか。


メシア)いえ、生産系スキルはスキルと一緒に称号も手に入るため称号を持っていなくてもスキルを手に入れることが出来ます。

またLvがあるスキルも同様です。


 Lvって何?


メシア)Lvとは鍛治で例えると、Lv1が見習い、Lv2が半人前、Lv3が1人前、とLvが上がるほどできることが増えます。Lvが15だと神器と同じレベルの物を作り出すことが出来ます。


 それはすごいな料理道具を作るためだけに使うのが勿体なく感じてきた。


「蓮くん、さっきからずっと黙ってるけど大丈夫?」


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