第3話 サリア? いいえ○○です。
女神様の名前はわかったが、間違っているかもしれないし、何かイベントが起きるかもしれないから一応聞いておこう。
「女神様の名前って何ですか?」
「すいません。言い忘れてましたね、サーリアです」
違うじゃんサリアじゃなくてサーリアじゃん、名前変えておこう、次にあった時にサリアって呼びそうだし。やはり聞いてみるもんだな。
さて、あと6個スキルが貰える。何にしようかな、さっき女神様が使ってたやつも欲しいけど攻撃魔法も使いたいんだよ。
「さっき女神様が使ってた魔法みたいなのは何ですか」
「あれは魔法ではなくて収納スキルです。無限に入るので便利ですよ」
魔法じゃなかったのか。でも収納か、無限に入るみたいだし貰っとくか。
「収納もください。それと魔法はあるんですか?」
「もちろんありますよ。というかあなたの世界に魔法が無いのがイレギュラーなんですよ」
「そうなんですか?」
「はい、普通の世界では魔法があって当たり前であなたの世界では魔女狩りをしたから無くなったのです」
そうだったのか。それなら魔法に憧れていたあの頃(2ヶ月前)の苦労は無駄じゃなかったんだ。
「あなたの世界では魔法が無いので無駄だと思います」
「言わないでください。あと心を読むのはやめてください」
うう。黒歴史を暴かれるのはきつい。
でも魔法が使えるようになるならこの努力は無駄にはならない。
とりあえず作った魔法が使えたらそれでいいや。
「僕はどんな魔法が使えますか?」
「魔法は自分がイメージした物を魔力を使って具現化することなので、イメージさえ出来ればほとんどできますよ。ただ魔力の量によって規模は違います」
そうか、なら生産系スキルをいくつか貰うか。
生産系スキルと言えば 鍛冶 料理 製本 製薬 鋳造 採掘 採取 釣り 漁業 農業 林業 狩猟 畜産 とかだな。使えそうなのは…
「鍛冶スキルと料理スキルと製薬スキルください。あと限界を無くしてください」
「何の限界ですか?」
「努力したのに何も上がらないのは嫌なんですよ、だから努力すればするほど強くなるようにしてください」
せっかく努力したのにレベル100がMAXだと知ってレベル上げ20時間が無駄になったあの時のようなことにはなりたくないからな。
「わかりました。魔力と体力とその他のステータスの限界を無くしときますね」
その他のステータス? ああ、敏捷とか筋力とかだろうな、敏捷ってどうやって上げるんだろう。
「走ったりすると上がりますよ」
もう何も言うまい。これはもう放っておこう。
どうせ何を言ってもやめないだろうし。
「あと1つですけど何にしますか?」
「えっ、まだあったの」
あと1つか、もうスキル思いつかないや。
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