フルグレ応援団の予言
第86話 予言
練習の休憩中、その『応援団』は集まった。
「もうすぐよね。」
私は口を開いた。
「楽しみだな……」
ロック娘が返事してくれる。
「ジューンブライドだもんね」
クールなペンギンも難しい言葉を使って返事してくれる。
「楽しみですぅぅぅ!」タラー
この中で唯一の猫が鼻血を出す。
「みんなが何を言いたいかまとめましょう!私が『お2人さん』と言うので続けて言って下さい!」
正統派アイドルの意見にみんな頷く。
「……お2人さん!」
「「「「「そろそろ結婚するよね~♪」」」」」
「合った合った~♪」
私、プリンセスが喜ぶ。
「俺言いたいことは分かるけどどう言えばいいか分からなかったからみんなに合わせたぜ!」
「イワビー、私もだ。まあ合ったしいいじゃないか。」
「はゎ~……コウテイさん、優しいです!」タラー
「マーゲイ鼻血拭いて……」
「はゎ、ジェーンさん!すみません!」ゴシゴシ
いつもの光景だけど、1つだけ違うところがある。フルルとグレープがいない。それもそのはず、私達はフルル×グレープ、略してフルグレのラブラブをフルグレには内緒で応援するフルグレ応援団だもの!前も活動してたけどみんな忘れてないわよね……?
「でも結婚ってプロポーズから長い月日をかけて結婚……だが?」ヒソッ
「結婚式は特別なライブって感覚でするから平気よ。プロポーズの翌日にでもやるわ。」ヒソッ
私は団長だから計画がある。みんなに向かって発表する。
「あの2人には結婚してほしいから、あの2人の仲をもっと深める為デートさせたいのだけれど……」
「オフがいっぱいですね?」
マーゲイがスケジュール帳に色々書く。まあマークを描くだけだし動物の私達でも簡単に読めるスケジュール帳ね。
「ん?ってことは……蘇る猛特訓……」
「安心して♪」
「ないのか!」
「ちょっとだけ、よ♪」
「あるのかよ!」
オフが続くと練習が衰えちゃうし……
「で?デートは……?」
「ああ、忘れてたわ……コウテイありがとう。まあ4回行かせるのがいいかしらね?練習もあるし……」
4回という限られた回数で仲を深めれるか……みんな必死に考える。
「うーん……あ、フルグレは遊びが好きそうですね!この前の遊び大会でも喜んでました!どっちも可愛かったですぅ……」
遊びねぇ……
「……あ!ならさばんなちほーのどうぶつビスケッツとかばんかしら?サーバルも遊びが好きだしかばんがいるから色々な遊び知ってそう……」
「いいね。私は遊びといえばコツメカワウソだと思うが……だからじゃんぐるちほーでも遊ばせたい。」
「成る程……私はゆきやまちほーに温泉旅行しませんか?あそこ宿泊出来ますし、もうすぐ夜に吹雪が起こるそうなので泊まる理由にもなります!」
「みんな発想すげー……俺は最後はみずべちほーでまったりさせたい!」
「みんないいアイディアね。決定よ!」
そしてフルグレのデートが決定した。
「もうフルグレも帰ってくるだろうし解散!」
「「「「はーーーい!」」」」
いつ結婚するのかな……
ジューンブライドだから早く結婚してほしい!
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