4羽と1匹のフルグレ応援団

第27話 結成

「必ずハッピーエンドに持ってく!」

「邪魔をしない」

「バレないように!……です!」

「嘘も方便!……だぜ!」

「団長の指示に従います!」

「そう、それが『フルグレ応援団』よ!」

私の『フルルとグレープの恋、応援したくない?』的な一言で始まったこの応援団。

絶対に気付かれないように、事をハッピーエンドに持ってくって感じ!


「まずは役割決めね!」

「プリンセスが団長でいいと思うぞ。言い出しっぺだし……」

「そう?じゃあそうするわ!」

「じゃあPPPのリーダーは」

「コウテイ」

「デスヨネ……」

確かにほぼ私が仕切ってるけど一応コウテイがリーダーよ?

でも応援団の団長は私だからみんな間違えないように……

「私は何係がいいのだろうか……」

「計画とか考えれそうですね!」

「じゃあ計画係?」

コウテイは頭が良さそうだし、実行とかは多分気絶して無理だから計画係ね。

「私は……」

「ジェーンは偵察得意そうだなー」

「じゃあそうします!」

マーゲイに任せると多分興奮して見てるだけになっちゃうから……それに……

「イワビーは実行が得意そう!」

「そうか?じゃあ俺はロックに実行!」

「わ、私は?」

「マーゲイには周りのフレンズに近づかないように言ってもらえる?」

「あ、はい!」

こうして役割は決まった


「次はどんな事をしてほしいか3つは考えましょう」

「まずデートはしてほしいな」

「場所は……フルルとグレープに考えてもらうわ」

「あ、あの穴の部屋の中で1日中フルルさんとグレープさんが2人きり……ぐへへ……」

「それもいいですね……」

ジェーンがちょっと引いてる……けど一応それもいい案ね。

「後は何かねーかな……特にねーかも」

確かに後は特に何も……あ!

「ゆうえんちでしたやつ、もう1回……」

「あ、いや、でももしかしたら毎日してるかも……」

「でもでも!毎日してる感じのよりロマンチックなやつの方がいいでしょう!」

「成る程~それはいいな!」

「た・の・し・み!」


バタッ


「マーゲイー……」

毎回毎回この下りやってるからみんな飽きてるし……


「大体決まったわね。」

「フルルとグレープそろそろ帰ってくるんじゃ……」

「みずべちほーの風に当たって幸せな時間を過ごしてるからすぐには帰らないと思うわ。1回練習も出来るんじゃない?」

「じゃあジェーンがフルル役でコウテイがグレープ役な!」

「「え……」」

あ、この2人ベストカップルだったわね。

「照れてる2人、最高ですぅ!」

「や、やってみるか……」

「そうですね……」


「他のフレンズが接近中!」

「あ、秘密レッスン中……少し下がって下さい……」

マーゲイの素、語彙力ないうえに弱くない?

「これ以上見るのは野暮よ!」

「引くぜー!」

「声でかくない?んー、本番は小声で!」

「「「はーい!」」」

あ、もうすぐフルルとグレープ帰ってきそう……



こうして応援団の活動は始まった。


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