ジャパリパークでほのぼのデート

第15話 補充

もぐもぐもぐもぐもぐもぐ

もぐもぐもぐもぐもぐもぐ


「全く、お前らは相変わらず食べっぷりがすごいのです。」

「我々がじゃぱりまんの畑に行ける事に感謝するのですよ。」

僕お辞儀しか出来ないんだけど。まあいいや。


(腹ごしらえも済んだし行こうよ)

「そうだね~行こ~」

「これからどこに行くのです?」

「山の方にサンドスターの補充にね~」

「じゃあ気をつけて行くのです。立ち入り禁止の場所は行かないように。」

「ふぁーい」

(ごちそうさまー!じゃあ行こう!)

「ごちそうさまー!うん!」


ばす、出発!

ペンギンの日の時のプレゼントのじゃぱりまんもそれぞれ後1つ……

大事に保管して、少しずつ食べていたけれど今日で全部食べてしまうかも。

「噴火したサンドスターはほとんどフレンズに吸収されちゃうけど、山の方はみんななかなか行かないからまだ残ってると思って。」

(なるほど~)

「でも噴火の時以外でも、地下で作られたサンドスターが少し漏れているからサンドスターはなくならないって話が本当だったり嘘だったり!」

(だから山の方はサンドスターがいっぱいあるんだねー。僕は本当だと思うなー。)

「あれ?ゆきやまちほーを通ってないよね?」

(僕の風邪の事もあるし、ゆきやまちほーを通らないルートなんだって!そのルートで山まで行くとしたらもうすぐ着くはず……)

「あー、見えてきた~」

今日はこの前の旅行とは違って、僕達は1番前の席。だからよく見える。


ばす、停車。

「おー。山、大迫力!」

(でもここから先は立ち入り禁止でしょ?)

「うん!だから山の周りでサンドスターを探そう。例えば……ほら、このキラキラしているのに触れれば!」

(おお、フルルの手に入った!スルッ!スルッて!)

「グレープも同じ事が出来るよ~やってみて~」

(よーし僕も……サンドスターどこかな~……おっ!)

サンドスター発見。触ってみる。

すると触った瞬間体に入って体が軽くなった気がする。

(こんな感じなんだね~)

「簡単でしょ~?このままどんどん補充するよ~」

(おー!)


スルッ……スルッ……

なんか楽しくなってきた。どんどん元気になってくる。

しかもここら辺の空気も美味しい。空気に溶け込むサンドスターもあるのかな?

サンドスターって不思議だな……

「もういいんじゃないかなー?」

(そうだね。帰ろう!)


「最後の紫じゃぱりまん……いただきます!」

(僕も最後の桃色じゃぱりまん!いただきます!)


もぐもぐ

もぐもぐ


「美味し~。」

(美味しいね!)



そしてペンギンの日のプレゼントは体の中に入った。

これもまた、エネルギーを補充する為の物なのかもしれない。












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