第14話 二羽(コウテイ×ジェーン)

「もっと上を目指さないと」

「私も上を目指します!」


あの2人はプリンセス&イワビーとは違う形で仲が良いかも。プリンセス&イワビーは、凸凹だから気が合っていたけれど、コウテイ&ジェーンは、似てる所があって気が合っているのかもしれない。

「あの2人ってみんなが休んでる時も練習してるよね~」

(なんだかんだ言って指導者プリンセスより練習してるよね~)

「ね~」


「うわっ!すみません……転んでしまいました……」

「大丈夫。今のターンは難しいからね。私も上手く出来ないよ。」


「コウテイのイケメンな感じとジェーンの可憐な乙女の感じが合ってるんだな~」

(フルル分かってるじゃん!)

「えへへ~」


「『きみのいいところ ちゃんと見えているから』」

「『200キロの旅』ですね!」


(今日は平和そうだな~)

「でもそろそろ2人は休まないと……」


「フルルさん……。そうですか?」

「……私、今回の踊り完璧に出来ないかもしれない。だから……」

「でも休まないと本番踊れないよ~!」

「……そうか?じゃあリラックスの為に少し泳いでこようかな……」

「私も行きます!」

「フルルも~」

(あ、じゃあ僕も)

「いいわよ。私達はソロ曲の練習でもしてるから。」

「行ってこいよな!」

「「「行ってきまーす」」」


泳いだのもPPPに馴染めれた四話あのとき以来だ。

プリンセスに『運動しなさい』って言われて泳いだんだっけ……懐かしいな。


……ん?そういえば5人が出張に行った時、僕……


(あ、思い出した!フルル!サンドスターって限りがあるの?水に入っても息が出来るのはサンドスターのお陰って聞いたけど、最近息が苦しくなってきたんだ……)

「うん、限りはあるよ!でもサンドスターの火山の近くに行けば補充出来るよ~。立ち入り禁止以外の場所に行けば平気!」

(じゃあ今度補充しに行くよ)

「うん。ついでにフルルも~!」


「コウテイさん潜るの上手ですね!」

「ジェーンこそ、泳ぐのが速いじゃないか。」

「私、泳ぐのが速いだけで踊りや歌はあまり上手くないし……みんなを盛り上げられないです……」

「大丈夫。ジェーンにはジェーンの良さがあるよ。正統派アイドルだろう?『きみのがんばりは ちゃんと見えているから』」

「200キロの旅……!……ありがとうございます!『純情可憐が乙女のモットー』!『クルリとターン決めるの』!私、アイドルちゃんと頑張ります!」

「うん。ジェーンがジェーンらしくなった!」

「コウテイさん、本当にありがとうございます!」


「……あの2人、仲良しだね!」

(だから言っただろー?)

「すごいねグレープ!」

(えへへ~)



『励まし上手』と『正統派アイドル』だからベストカップルになれたんだなー……

でもやっぱりフルル&グレープの方が仲良しだよね!






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