第88話 項籍・項羽と韓信! (57)

「う〜ん、おかしいな? 確かに声が聞こえたような気がするのだけれど? う~ん、まあ、いいか? 辺りを見渡しても誰もいないようだから……。それに、

 また金縛りに遭うのも嫌だし……どうせ、俺の空耳だろうと思うから ?取り敢えずはゲームの続きをしようかね……」


 まあ、内心怖くて仕方がない籍だけれど。取り敢えず恐怖を紛らわす為に自分自身に話しかけ言い聞かせながら。パソコンのモニター画面の中を覗いた──。


 それも、『ドレドレ?』と、いった感じでね。


 う~ん、後は、先程のダークエルフのお美し二人の戦姫が、また籍に微笑んでくれると良いのにね?


 と、此方が思いながら籍を見て確認をしてみると。


 自分の彼女……ゲーム内の俺嫁と言う奴だけれど。


 メインキャラクターの美しい白髪に紅玉の瞳をもつ戦姫──覇王妃様へと視線を向け、凝視しているのが確認とれた。


 でッ、覇王妃の様子に籍は思わず釘付けになっているようだ!


 う~ん、だとすると? 未だ覇王妃様は、先程と変わらぬ三次元のリアルな容姿の美しい姿で居て、尚且つパソコンのモニター画面の中を覗き込んでいる籍へと微笑んでくれているのかも知れないね?


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