第67話 項籍・項羽と韓信! (36)

 まあ、そんな絶叫があちらこちらから聞こえる中で、は力任せの突撃繰り返す──。


 これは項羽自身が最も得意としている攻撃で。項羽彼女を先頭に重装騎兵と愛馬 "騅" による突撃を多々繰り返す一本調子の攻撃のようには見えるのだが。


 一騎当千万夫不当の彼女と "騅" による奉天檄の舞による突撃は、敵の将や兵等が震え上がり慌てて逃げ道を開けてしまうほどの攻撃力と勢いなのだよ。


 だから "騅" に跨る戦女神の後に続く彼女の臣下の兵隊達は、喜び勇んで、歓喜の声を轟かせるほどなのだ。


 その上、覇王妃様 自身は、先程愛する籍に鼓舞をしてもらい。


 先程自身が歓喜の声と台詞を述べた通りで、更に覇気が倍増をしているから更に誰も止める事など出来ないと、此方も傍から見ていて思うほどだから。


 覇王妃様の前に敵兵が立ち塞がると──。


 まさに、刹那──。


「うぎゃぁあああああああああっ!」


 と、断末魔を上げながら。覇王妃様が所持している奉天檄の錆と化しているのだよ。




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