第56話 項籍・項羽と韓信! (25)

 でもね? の相手は、世にと称えられた名うての戦上手でもあるだから、自軍の混乱は長くは続かない。


 良く訓練をされている将兵達だから『ガーン! ガーン!』の銅鑼の合図の音共に隊列を整え並び替えるのだよ。


 もう混乱を生じて隊列がバラバラになっている鶴翼の陣から衡軛こうやくの陣へと敏速に変更して見せたよ。


 そしてを取り囲んで見せたのだ。


 う~ん、そんな、様子のを凝視すると流石だなぁ~と、此方の自身の腕を組みながら頷いてしまうよ。


 うんうんと、言った感じでね。


 だから孤立を余儀なくされたはチッと。舌打ちしたよ。


 そして忌々しい顔をしながら憎悪のある紅蓮の瞳で、を睨み付ける──。


 するとさぁ、 間が空いた為か? は、ふと、自身の後方へと視線を変え──。遠くを彼女の美しい紅玉の瞳で見詰める。


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