第36話 項籍・項羽と韓信! (5)

 でもね? 初夏の夜の怪奇なのかな? 何処からともなく、声が聞こえてくるのだよ……。大変に恐ろしい事に……。


 此方は傍から見ていても、恐怖の余り畏怖してしまいそうなのに……。


 でも、当の籍はと言うと? 彼は余にも今プレイをしているに夢中になり過ぎている為か?


 何処からともなく聞こえてくる韓信彼女の声を全く気にする事もなく。


 それどころか? 何処からともなく聞こえてくる韓信彼女の声に反応をして答えたのだよ。


 こんな感じでさぁ。


「えええっ! でも……。俺も君の事を好きで気に入って──。どうしても君を欲しくて仕方がないから。一般兵達の骸が増えるのも忍びないのだが、俺自身も我慢をして、何度も君に戦闘を仕掛けたのだから。ここで君を解放する訳にはいかないよ……。でないと? 死んだ《兵士》者達が報われないよ……。だからダメだよ! 絶対に解放できないよ! 今日から君は僕の者だから。劉邦の下へは帰らなくてもいいよ……」

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