終戦後のおまけ (未完)

おまけ (対戦相手①)


     【真銀竜捜索網】編~


   ラフテ・コング (南木様作)


 い つ も の 。

 たぶんこれまでで一番知的なんじゃないかというゴリラ。もちろん対戦相手は夕陽。

 めちゃスポーツマンシップを重んじるゴリラだったのに夕陽がガン無視して一発叩き込んだもんだから野性味全開のバトルでゴングが鳴らされた。

 相変わらずボッコボコにされたけど泥仕合の果てになんとか勝利。夕陽は直後に固い握手を交わしてこのゴリラを讃えた。もうこの段階になるとゴリラに限定して軽い意志疎通くらいは出来ていたのかもしれない。もし次回作があったとしてゴリラ戦があったら普通に対話しててもおかしくない。

 さすがにトラウマが決定的なものになり、今後夕陽達は元の世界に帰ってもまともな精神状態で動物園に行けることはなくなったとか。どうしてくれんだこのゴリラ。




   黄金竜リヒテル (南木様作)


 この世界初となる竜種戦。相手は妖魔アル。

 もはや誰しもがご存じの通り竜種は飛び抜けてタフだしくっそ強い種族ということで、初戦から当然のように大苦戦させられた相手。アルとかルーン絶対使いたくないマンだったのにまさか初手から使わされる羽目になるとは思わなかったはず。

 早くも神域兵装(+ルーン)を用いての戦闘になってアルも内心結構歓喜していた。この世界こんな強ェのがわんさかいんのかよ!?って感じで。まぁ実際はここから先ほぼ全部の戦いで地獄を見ることになるわけですが。

 当初は黄金竜対決ということでヴェリテにぶつけようと思っていたのですが、時系列が若干前後したのと今から竜同士の戦いしちゃうと序盤なのに白熱しすぎちゃうかなと思ってアルに譲る形になりました。




   Mpm-803 ヴァンフート (有原ハリアー様作)


 夕陽が闘うことになった人型兵器。相変わらず相性は悪い。というかこの手の敵は誰が相手になってもあんまり相性は良くなさそう。他の陣営も全員ちゃんと人間として戦ってる陣営ばかりだし。

 しかもこの前の戦い(竜王戦)で幸が遠方に飛ばされてしまっていたので〝憑依〟抜きでの戦闘に。当然苦戦したけどまぁまぁなんとかいつもの捨て身戦法で勝ちを取りに行ったが、ちょっと危なかったところを乱入したアルがトドメを持っていく形で決着。今回は無理にタイマン張る必要が無いからとても助かりました。

 物理的にデカいし硬いし銃火器使うしで戦闘兵器は本当にやりづらい。今回は結構端役っぽい機体だったのでなんとかなりましたが、この作者様の主役機はインチキ性能ばかり積んでいるので仮に戦える機会があったとしても相手にはしたくないですね…。




   マギア・ロックダウン (ビト様作)


 足が不自由なクセにめっちゃ威勢が良いメスガキ。対戦したアルとの相性最悪。

 『封鎖』の固有魔法フェルラーゲンが便利すぎて翻弄されまくりました。本当は通路を遮断したりする使い方が正しかったみたいなんですが、今回の戦いではひたすらにアルを寄せ付けない為に運用して結界師みたいな感じになっちゃいました。生物を通さない魔法が強すぎて本人も本当はやりたくない搦め手で倒すことになってしまうという。

 酸素を奪って酸欠に追い込んだメスガキに満足していたアルはちょっと脅かして終わろうと思っていたのに、万能車椅子ことシッティがファインプレーかましたおかげでメスガキ×車椅子とかいうアブノーマルなカップリングが成立しそうになって危なかったです(?)




   レディ・ロマンティカ (東美桜様作)


 敵というほど敵な戦いもしなかった子。むしろこの娘は味方になってからが本番なとこあるので別枠で味方サイドでも紹介します。

 ずっと人気のない山岳地帯で生活していたせいで無垢かつ無知だった妖精ちゃん。出会った夕陽に対していきなり痺れさせたり毒殺しようとしたりと散々なことした。こっちの方がむしろメスガキなんじゃないか?

 でも知らなかった、誤解していたというだけで根は普通に良い子(ということにさせてもらいました)。夕陽との邂逅を終えてからは拠点にしていた山岳地帯ミナレットスカイを後にしてソルト陣営に同行してもらうことに。

 正直この段階では後々にあそこまでの大活躍をすることになるとはソルト自身も予想だにしておりませんでした。使えば使うほどに味が出て可愛くなってきちゃったんですよね。めちゃ優遇してしまったんですが基本我が陣営にはヒーラーがいないんで重宝しちゃうのも仕方がなかったんです(言い訳)






     【対竜王兵軍発足】編~


   星辰竜ポラリス (東美桜様作)


 クソ強竜。ある意味でこの世界の大勢力の一翼を担うことになった発端でもある。

 性能が高すぎるのとドラえごんとの相性が良すぎたのが相まってゲートで敵を引き摺り込む→神話劇場とかいう極悪コンボが成立してしまいました。アルにはたまたま効かなかっただけで、本当はこのコンボで大抵の冒険者やハンターはやられています。

 たぶん今企画全体から見ても珍しい、竜特効無しで倒された竜なんじゃないかと。まぁ莫大な電力を供給できるヴェリテと専用兵装を用意できたアルがいてこそ成立した戦法ではありますが、奇跡的なマッチングが成立したからこその近代兵器での決着が出来たというところで。

 あまりにも強すぎたのでここで退場するにはもったいないなと考えていたのと、同時期に竜王エッツェルに『厄竜化』とかいう凶悪スキルが追加されたのとで退場路線を改め厄竜としてもう少し出て頂くことに。他陣営の話ですが厄竜となったあともその脅威を存分に揮っていたようです。

 『黒抗兵軍』という大規模組織を生み出す最初期の創設メンバーを提供することになって結果的には人の陣営の勝利に意図せず貢献することになってしまったやや不憫な竜でもある。




   ドラえごん (ビト様作)


 今回の大戦が後のフロンティア史に刻まれるであろう上で絶対に名が載るであろう大戦犯。

 ゲートを用いてあらゆるエリアから竜の死骸を搔き集め、果てには過去へ渡って祖竜の欠片を回収したことで祖竜復活という最悪の展開へ持ち込んだ竜。絶対歴史の教科書に載ると思う。

 名前も内容もギャグ一辺倒のはずだったのにソルトが扱ったせいで竜王陣営のキーマンになったりキャラ性のわりにシリアス寄りな立ち位置になったりと色々捻じ曲げて扱ってしまったキャラクター。マジでこの辺りは申し訳ないと思っていて、作者様へのリスペクトが足りなかったかもしれないと密かに反省したりもしました…。

 この一戦では死に切らず、自身を改造して暴れ回ったトンデモ竜。自分が竜王のカリスマに洗脳されていることも自覚できないまま最期を迎えたが、きっと本人的には充分活躍できたし満足していた……と思う。




   風刃竜シュライティア (有原ハリアー様)


 ロマンティカ同様、味方化してから輝き出したキャラクター。敵が説得や撃墜で味方になったり敵のメインが竜だったりとほんとに今回の企画はファイアーエムブレムみたいだな。

 屋外、それも空中戦であればほぼ無類の強さを誇る風竜の上位個体。合流に逸るアル・ヴェリテと高空で遭遇しバトルに発展。二人からすれば急いでるのにマジふざけんな案件だったが、基本的に武人気質のキャラはどんな状況であっても強者との仕合いを優先する気狂いしかいないのでこれもまぁ頷ける展開ではあった。逆の立場でも同じことになってたでしょうしね。

 この一戦からアルお得意の竜鱗加工を習得。地獄の歩く生産工場扱いの始まりである。アルにとってこの戦いは二つの意味でふざけんなであっただろう。腕も吹き飛ばされたし。






     【大森林解放戦線】編~


   黒き死神 ロドルフォ (南木様作)


 『完全者』との初交戦。何気に多対一での状況もソルトの作る話では珍しかったり。

 常人離れした鷹の目で大森林全域を俯瞰しているクソチートスナイパー。せめて芋であれと願ったが射撃の腕も超人じみてる上に全然慢心しなくてほんと狙撃手の鑑だな!と思っていました(怒)

 もう飽きたよってくらいやった夕陽の瀕死を利用した囮寄せの術でヘイトを稼ぎまくってる間にヴェリテが大規模破壊で目を眩ませている間にこっそり森を飛んで敵を見つけたロマンティカによる超濃縮猛毒鱗粉(直注入)によって得た十数秒の麻痺時間でヴェリテが叩き潰した。ここまでしてもくたばらない『完全者』ってさぁ…!

 ちなみにここで助けたエルフにはこのあと最低な方法で恩を仇で返されるし森のママはこの大破壊で結構ピキってたし生け捕りにした狙撃手は自爆で死ぬ(死んでない)しで、この一戦で得たものは全然無かった。




   緑花竜フィオーレ (東美桜様作)


 ママ。森のママ。色んなもののママでもある。我ら筆者達のママでもある(所説ある)。

 黒き大森林シュヴァルトヴァルトを守護する森竜。フィールドさえ万全なら暗黒竜王相手でも引けを取らない戦いが出来たはずの上位竜種。

 対戦したエヴレナに竜の未来を問い、秩序を司る真銀竜としての使命を今一度再認識させたママ。この一件で精神的にエヴレナは大幅な成長を遂げた。

 本当ならこのまま味方になってほしいまであったが、彼女は森全体を我が子として愛していたので、そのキャラクター性を尊重するならこの展開しかないだろう…という苦渋の決断のもとあの結末となった。もし味方になってくれていたのなら某狂信者みたいに自称ママでそこら中の場を荒らしに荒らし、それはそれで陣営が大いに盛り上がったのだろうことは想像に難くない。もしかしてこの竜って他の女神が差し向けてきたあの大天使と同じ性質か……?

 上で書いた通り、もし彼女がエヴレナの加護を受け取ったまま別れていたら、最期の闘いは竜王相手に手傷以上のダメージを与えられていた可能性は高い。

 



   リエーリヴァ (南木様作)


 大森林に住まう魔女の一人。『闇の森の魔女』。ロマンティカ及び夕陽が戦った相手。

 千変万化の変化魔術で翻弄されたが、拙い五大属性をうまいこと使って相手を誘導した夕陽が一手上を行き勝利。コイツがちゃんとした方法でちゃんと勝つのもそれはそれで珍しい。

 正直この魔女はそんなに言うほど悪くなかった。ちょっと承認欲求が強いだけの森林拡大家だっただけ。この件に関してはエルフの方に非があるまである。この世界のエルフは自分で書いててあれですけどめっちゃ嫌いになりそうでした。なんで自分の執筆に感情移入してんだソルトは。

 勝ったのは夕陽だけど勝ち星はティカにあげるべき一戦。というかこの妖精が至るところで活躍し過ぎている。




   アーデルハイト (南木様作)


 大森林に住まう魔女の一人。『種蒔きの魔女』。エヴレナとヴェリテが戦った相手。

 相手に幻覚を見せる術は竜種であろうと例外なく通り凶悪な悪夢を見せた。ヴェリテとか『えっ、無意識にコイツのこと恐れてたの…?』って自覚させられて内心ブチ切れてた。あのままだと延々幻覚の中で死ぬまで退魔師を相手に戦い続けていたかもしれない。

 エヴレナも同じように幻覚に苛まれていたが、直前に受け取っていた森竜の花冠のおかげで中途半端な催眠でかえって克己心を煽る形となり、結果的には竜が竜にセクハラをかますことで決着を迎えるという、字面だけ見るとまったく意味不明な展開へと持ち込んだ。

 当初の構想ではソルト陣営の誰かが種を植え付けられることになり、魔女を倒したあとにその種を除去する方法を探す為にまた散策&バトルのパートへ移ろうかとも考えていましたが、尺の都合でこれをカット。普通に倒させていただきました。


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