アル&白埜
「ハハ、どこだ強者は!片っ端からぶっ飛ばしてやる…!!」
「……アル。むちゃは、ダメだよ」
「平気だ平気、俺がそう簡単にくたばるタマじゃねェことくらい知ってんだろ?お前ならよ」
「……とても、ふあん」
アル
《人物詳細》
妖精種にして人外特有の現象『反転』によって悪魔へと半堕ちした
真名は北欧に起源を持つ『魔法の金属細工師』の異名で呼ばれる光の妖精アルヴ。
煤けたような赤茶色の頭髪、褐色の肌、ギラつく双眸とまるで妖精らしさが感じられないのは反転による種族転換の影響。
伝承になぞらえて五大属性の金行に特化しており、自然物・人工物に関係なく金属を自在に操る力に優れている。アルの場合はさらにその力を強化しており、主には金属から武装を生成することに尖った才能を見せた。
伝説・逸話・幻とされる数々の武具を創り、それに宿る性能をも模倣することが可能。ただし贋作である以上質と威力は大きく劣る。
語り継がれる武器の性質は人外のランクと同じく人々の畏怖畏敬の感情集積から変化するので、神話等に登場するような武具は生成に多大な体力を使う。ただしアルは北欧出身という関係上、北欧神話系列の武装は比較的少ないコストで生み出すことが可能。
悪魔の質が混じったことで元よりあった強い闘争心がさらに加速し、もはや戦闘狂とすら呼べるレベルにまで好戦的となっている。
自身と同等かそれ以上、そうでなくともやる気のある相手には喜び勇んで対戦を申し込む。だが無闇やたらに暴力を振りかざすことはせず、非戦を掲げる相手には積極的に絡むことはしない。あくまで両者合意の上での死闘を望む。
《能力》
・魔法の金属細工師
アル本来の性能が反転の現象によって悪魔と転じた際に強化されたもの。限定的とはいえ神域に近い威力を叩き出すことが出来るようになったものの、反動は大きく多用は出来ない。
そうだとされるもの、そうしたものだと語り継がれた武具の性能はその真偽に係わらず付随効果として生み出せる。
アルの練度で生み出される贋作は現象の再現に当たり数発分の解放で刀身(剣身)が耐え切れず自壊する。その都度作り直せばいいがその分の体力は消耗する。
・ルーン術式
北欧出身のアルには
自分が生み出した武装に原語を刻むことで性質を追加させる〝
・鍛冶神の加護
かつて一度だけその力を借り受けた縁で、天目一箇神の加護を僅かながら身に宿している。これにより神造の器たる〝
・〝日緋色金〟
地中より生み出す、現存しない神代の金属。この神鉄によって鍛え上げられた武装は威力と耐久を数段引き上げ、さらに鍛造に掛かるアルへの負担を限りなくゼロにする。今のアルが日に最大で三度まで行使可能な神格権限。
・『完全反転』
今現在のアルはとある一件から不完全な『反転』による妖魔化によってかろうじてのところで自我と意識を保ったまま新生することと成ったが、その最終ブレーキを自ら開放することによって完全なる魔性化を果たす奥の手。
この状態は一時的に魔神種と同様の性質・体質を獲得する。魔の神格を宿すことで神性を身に帯び、発揮される能力の出力は平時の数十倍にも上る。
ただし正気の九割を蒸発させ、見境なく生物を滅ぼす悪鬼羅刹と化す。解除には一度意識を落とす(敗北する)か、白埜の助力が必要不可欠。
・
常に共に在り続けた者への唯一最大の愛。その対象へ向けられる無二の加護。
幻獣種最高峰の霊威と霊格を有する
《人物詳細》
かつてその特性に目を付けた者達によって捕らえられ、『仙薬』を生み出す為に幽閉されていた過去を持つ。白埜の救出に身を粉にして戦ったアルを信愛しており、共に離れがたい存在と相成っている。
腰に届く銀髪はそのままに、常に眠そうなぽんやりとした藍色の瞳で幼い見た目通りの好奇心いっぱいな行動力を見せる。
真名は幻獣種の高位霊格、ユニコーン。まだ人並みにしか生きておらず、知識も精神も成熟しきっていないが、長年アルと共にそれなりの死線を潜ってきたせいでだいぶ肝が据わっていて、どんな事態に陥っても状況を冷静に見ることができる。
戦闘能力はほぼ皆無。
《能力》
・〝浄化〟
ユニコーンとしての伝承を遣う力。あらゆる毒を無効化し、さらには世に反する理を否定・拒絶する。低位のアンデッドやゾンビ程度であれば白埜に近づく、見られるだけで塵と化す。
他者の侵された毒を解くことも可能であり、水や土地等に混ざり浸み込んだ毒素や瘴気を取り除くことすら容易とする。
・変化
基本的には人の子供と同じ姿形をしているが、本来の姿は眉間に一本の白い角を生やした白馬の姿である。この姿に戻ることで〝浄化〟を最高出力まで高めることができる他、身体性能も本来の幻獣種のものになるため戦闘能力も多少は向上する。
・『
ユニコーンの一角は粉末にして服用することで毒と定義付けられる全ての傷病を癒すことが出来る。いかなる病気も瞬く内に完治し、致命傷を塞ぎ『死という毒』を最低限防ぐことすら自動で行う。
ただしこれには当然のことながら角を折る必要がある。時間を掛ければやがて再生するが、角にも神経は通っているらしく、一度折るだけでも手足を引き千切られるのと同義の激痛が伴うのでアルは使用を厳禁としている。
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