真銀竜 エヴレナ


「竜はとっても偉くて、とっても偉大で、とっても誇り高いから!そういうのじゃない竜はもれなくブレスの刑ね!」


 竜種全てにとっての抑止力として働いている神竜。ただし今代の真銀竜は未だ竜としては幼いため、彼女が役目を果たす際には武力において最優を誇る黄金竜が同行し事を見守る(あるいは助力する)決まりとなっている。が、お転婆が過ぎるエヴレナは先んじて竜の世界から飛び出してしまった模様。




【名前】真銀竜 エヴレナ


【性別】女性


【武器】爪と尻尾とブレス


 エヴレナは伝説の竜種「神竜」だが、まだ700年ほどしか生きておらず、神竜としてはかなり幼い。(人間換算で10歳未満)人化状態ではほとんど攻撃ができず、竜化しても爪や尻尾の打撃はさほど痛くない。だが、ブレスが非常に危険。




【特殊能力】


聖なるブレス:神竜のブレスは白く輝く霧となって煙のように広がる。このブレスを浴びるととても心地よくなり、闘争心を失う。しかしながら、聖なるブレスは快楽と同時にダメージをもたす。心地よさに酔いしれていると、そのうち意識を失い、やがて体そのものが消滅してしまう。なまじ神竜のことがあまり知られていないだけに、この攻撃への対抗策を知っている者はごく限られる。また、聖なるブレスは「竜種」と「魔物」と「不死者」への特効がある。が、機械類には全く効果がないのが唯一の難点。


     ↓ (強化)


   〝神聖なるブレス〟

 威力・射程が三倍ほどに上がり、白霧状態での残留持続時間も伸びた。他、通常竜種と同様に放射状にも放てるようになり、球状にして高密度での連射も可能となった。

 また、このブレスには『世界の敵』特効が付与される。

(『世界の敵』判定は真銀竜エヴレナが滞在している世界に対し適用される。『世界の敵』はその世界において放置すれば必ず星の衰退・破滅を招くことになる要素・存在・現象の総称とする)

 このブレスの干渉下にて実体・非実体・生物・非生物・有機物・無機物などの差異相違の影響は一切受け付けない。




竜化:体力が半分以下になると、体長8メートルほどの、直立した竜の姿になる。神々しい銀色の鱗に、胴体より長い尻尾、そして背中からは天使のように白い6枚の羽が生える。この状態になると防御力と攻撃力が急上昇し「竜特攻」のある武器でなければ、まともにダメージが通らなくなる。



神竜のカリスマ:真銀竜が持つ神性の光。彼女の必死の応援は、どんな窮地にある味方も大いに奮い立つ。


     ↓ (昇華)


   〝秩序の祝福カリスマ

 エヴレナの意志に賛意を示す同胞(竜)に能力値超上昇の恩恵を与える。

 ただしこの力は〝竜王のカリスマ〟と同じく対象の限界を超えた力の解放である為、過度の使用には自壊のリスクが伴う。竜王との最大の違いとして、この恩恵は対象者自身が任意で発動できること。基本的には奥の手、格上に対抗する為の措置としての運用を推奨される。

 『世界の敵』特効までは付与されないが、代わりにこの恩恵は〝真銀の眷属〟の効果と重複しない利点がある。




   〝真銀の眷属〟


 ・『世界の敵』に対し共に戦う勇者であること。

 ・真銀竜及び対象者双方の合意。

 ・心に悪意を持たない者。

 ・その戦が誇り高く高潔で、人道に背かないものであること。

 ・世界を救う戦いであること。


 上記全ての条件を満たした場合にのみ発動する固有能力。かつて〝最古の属性オールデスト・ワン〟と呼ばれた力の一端。〝真銀ミスリル〟の称号を冠する太古の抑止力。

 エヴレナが立つ戦場限定で、条件を満たした『眷属』達は『世界の敵』に対し数段階のパラメータ上昇が付与される。個人差のあるパラメータ上昇には適性に応じてそれぞれの得意分野が一際伸ばされる。武人は戦闘を、後衛職は回復や支援の方面で性能が伸び上がる。

 





【容姿】


 銀髪をポニーテールにした幼い少女。ノースリーブ上下一体型の淡い青色のセーラーワンピースを着こなし、黙ってさえいれば竜種の同胞でなくともその神聖さに息を飲むほど。

 頭頂部からはヴェリテと同じく牙のような銀色の角が二本生えていて、尾骶骨の位置からは銀色の鱗の尻尾がある。



 普段は省エネのため「人化状態」と呼ばれる、人間の姿を取っている。だが、身体に危機が迫ると竜化する。その姿は神々しいながらもどこか愛くるしく、竜相手なのに攻撃を躊躇しそうになるほどである。


 本人の性格は天真爛漫だが、上記の通り未だ未熟未発達な部分もあり仔竜としての精神から若干思考がネガティブになることも。それでも、持ち前の明るさで周囲の人を元気づけようとする健気な子である。


 今現在、その所在は杳として知れず。蛮行横行を侵し闊歩する竜の同胞を粛正する為に動いているのは間違いないはずなので、異世界に点在する竜の足跡を追うことでエヴレナとの合流を図らねばならない。




【所有品】


   〝森竜の花冠〟

 緑花竜フィオーレが自身の力を注ぎこんで製作された花冠。いくつかの効果を真銀竜の装備時にのみ与える。


 ・森の恵み

 加護により動植物や魔物、病原体等に由来するダメージや干渉を一切受けない。


 ・森の守り

 加護により周囲に植生がある状況下において真銀竜を囲うように植物が自立行動を起こす。基本的には攻勢ではなく守勢としての動きを見せる。


 ・森の息吹

 神竜のブレス発動時、追加で発動する緑葉のブレス。ブレス自体はただの風なのでさしたるダメージにはならないが、吐くと同時に周囲の草木を巻き込み威力を上げる。花びらや葉は刃となり、種は弾丸と化して襲い掛かるだろう。


 ・森の癒し

 装備中は常に〝経過回復リジェネ〟が付与される。少しずつだが、確実に傷病が癒えていく。

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