第34話 フラグ発生。
『6時まで5秒前、4、3、2、1、』
『ダイブ確認。』
「
ダイブと同時に
スイートクイーンビーのダリアはスキンシップと産卵。
俺は人魚のナデシコをバスタブに移し、1本12リットル5000円のボトルの水を10本入れてやる。
猫スプレイヤーのミィは座布団に丸まって寝始める。
『マスター。
「なんだ、フラグって?何が大変なんだ?にしても暑いな。さすがに昨日から5月だしな。」
『この家は溶岩の上です。今は土台のコンクリートで火災は発生していませんが、2分後に家のあちこちで火災が発生し15分後に全焼します。』
「おい…。ヤバイじゃねぇか!」
俺はミィを叩き起こしナデシコを抱きかかえて屋根裏部屋へ駆け上がる。屋根裏部屋から屋根を突き破り外にでると、外は大きな溶岩流のある途方もなく巨大な洞窟の空洞だった。
「
『モンスタースポットにいる我々でしたら、耐えられると思考します。』
「ダリア!俺たちをあの岩場まで運んでくれ!」
「シャァ!」
ブブッブブッ!!!!
最初に俺が岩場に降りると。
「あつぅ!熱つつつつっ!!≪アイススパイク≫」
俺は氷の柱を次々と生み出して足場を組み上げ、ダリアが順次仲間を運んでくる。
『このままでは直ぐに溶けてしまいます。ダリア。風の膜で、この周りを囲えますか?』
「シャァ!」
『ナデシコ。氷の表面の水分は直ぐに水魔法でなくせますか?』
「ぴぃ!」
「なんとかなりそうだな。にしも、まるで別の星だな…。」
ごぼっ。ごぼっ。ぼゎっん。
ドバーン!!!
ゴロゴロ…
マグマの泡がはじける音、遠くで噴き出すマグマの音。丸い岩が転がり近づく音。
ん?丸い岩?
「なんだ、あの巨大な岩は?こっちの岩場の方が高いのに転がってきてないか?」
『転がってきています。』
「シャァ!」
「ぴぃ…!」
「岩のモンスターか!ナデシコは熱いの苦手そうだから、ここを頼む。ダリア!俺を岩のモンスターへ運んでくれ!」
「シャァ!」
ブブッブブッブブブブッ!!!!
ダリアは俺を抱えて、岩の周りを旋回する。
「もっと近づけるか!?」
「シャァ!」
近づいたところを日本刀で切りつける。コン。カン。
岩を切れる刀なんてあるわけないか。くそっ!ん?よく見ると隙間があるな。
「ダリア!あの隙間が上に来た時に近づいてくれ!」
「シャァ!」
ザン!
「ギュギュギュギュギュッ!」
隙間に日本刀を振り下ろすと不気味な悲鳴をあげて巨大な岩が割れ目から開き、巨大な草履のようなモンスターに変形した。
「硬いのは外側だけか。だったら終わりだ。炎の中から復活し不死鳥のごとく羽ばたけ俺の
ズズン!!!
草履のモンスターの腹の下から氷の柱が突き刺さる。
―― ロック
―― 山田太郎はLV10に成長した ――
―― 山田太郎はアイススパイクをアイスステージに
「ふー。しんどかったな。ところで
『そ、その……。ち、乳首が…。』
「ぉ、ぉおう。良かったな。今度、嚙みついてみるかな。」
『はい。お願いします。』
いいのかよ!
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