……そしてまた書き出す2nd

たとえそれが凡百の駄作だとしても足掻く結果


読了されず閉じられ踏まれても


確かに書いてる場合じゃない 生きていくのに必要ではない?

いやむしろ才能が無い?打つ手と希望がもう無い


ならばいっそのこと飛び立つ?  

心と身体を剥がす? そうすれば救われる?


離しかけた手 わずかにひっかける小指の先が俺を引き止める。


どうか離してかすかに残る小粒程の未練がしつこく貼り残る



そしてまた書き出す 誰のためでもなくわけも無く書き出す。

 

そしてまたかき出す 激しく湧き出して腐りだす情熱


そしてまた書きだす 誰の為でもない文字を描きだす。


そしてまた描き出す 彼のためでも彼女のためでも無い文章



すっかりと慣れた苦労と絶望が身体にまとわりつく


うっかりと忘れてしまった希望としがらみがまた絡みつく


生まれたころからの不幸、アクシデントそしてもう若くは無く


生まれたからこその思考 求める握手検討 そして若くは無くても書く


だって気づいた 二十五の時に取ってしまった小説


だって好きなんだ 三十路になっても忘れられえぬ萌えと燃えのアヘのご高説


それを体現させる為に向かったキーボード 


誰に言われずとも始めた創作活動


君を開眼させるかも知れないと向かいあえる希望


誰に言われても止められない考察を覚悟



そしてまた書き出す 誰のためでもなくわけも無く書き出す。


そしてまたかき出す 激しく湧き出して腐りだす情熱


そしてまた書きだす 誰の為でもない文字を書きだす。


そしてまた描き出す 彼のためで彼女のためかもしれない文章

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