俺の女装男子化が順調に進んでいくんだが?

千神華夜

第1章 初めてのデート??

第1話

俺は、七海優姫。

見た目は女顔にサラサラした黒髪とつぶらな瞳、ふっくらした唇、抱き寄せたら壊れそうなスラーとした体。

極めつきは女子用制服だ。

誤解を招かないよう先に言っておこう俺は断じてこんな趣味はない。これでも俺は男で、好きなのも女子だ。

「うんうん、さっすが、姫ちゃん」

「何でだよっ!」

この童顔の美少女は中学からの幼馴染みで従姉妹の樹佑里恵。

「なんで〜?似合ってるよ?」

「うぅ、そういう問題じゃないっ!」

涙目で佑里恵を睨む。

「可愛いんだからぁっ!」

むぎゅっと抱きしめられた。

「ふぇぇっ⁉︎」

「そんな顔赤くしてぇ、ほんと見た目に限らず乙女だね〜。姫ちゃんは」

「やめなさいっ」

「ッ!、痛いよ。さっきー」

「当たり前じゃない、痛くしたんだから。痛くなかったら意味ないでしょ」

「む〜、そうなんじゃモテないよ?」

「あんたにそんなこと心配される筋合いはないわ。それにもしもの時は優姫を嫁にもらうから」

「先輩、可愛いですっ」

いつのまにか後輩の百枝莉亜が入ってきた。

言い忘れていたここは俺の部屋だ。

ん?何故女子しかいないのかって?そりゃあ、この部屋には可愛い動物のぬいぐるみばかりだからだろ。

そんなとこに男の友人を連れてきたらマジな方で人間関係総崩れ。

ついでにこれは俺の趣味じゃないからな、姉貴がこれの方が似合うって部屋にはほとんど女子物の服ばかりしかない。

「う、うるせぇ」

「麗華さんもいい趣味してるわ」

「いい趣味じゃねぇ!。佑里恵、てめぇ嵌めやがったな?お前約束しただろっ、女装する代わりに誰も呼ばないってっ!」

「ふぅ〜ん、そんなこと言っていいんだぁ?」

「ぐっ、、」

なんでこの女が俺の弱みを握っているみたいになっているかと言うと俺は一人暮らしをしているがこのアパートは一応この女が親から貰ったものでこいつの好意で俺は家賃と電気代は払わなくてもいいことになっているからだ。

「せっかく可愛い子が一人暮らしなんて可哀想だからってタダで住まわせてあげてるのに家賃を上げて払ってもらおう、、」

「みんなの前で女装したいですっ!いえ、やらせて下さいっ!佑里恵様っ!」


ブルーのワイシャツにギンガムチェックのスカートを履いた完璧な女装で今街中にいる。

「とは、言ったけどさ。こう言うことを言ったんじゃねぇよっ!」

「わがままはめっ、だよ?」

「お前俺を犯罪者にでもしたいのかよっ!」

「似合ってるわよ、姫ちゃん?」

「ぐぬぬ、うるせぇ」

「にゃはは。姫ちゃん、がそんな喋り方ダメだよ」

「誰が可愛い女の子だっ!」

「早く先輩の服を選びに行きませんか?周りの視線がちょっと、、」

「そうね」

ショッピングモールの中にある服屋に行くと会いたくないやつに出会ってしまった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

俺の女装男子化が順調に進んでいくんだが? 千神華夜 @kaya01

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ