第3話 多数尊重主義

前にも言った通り、私は社会が気に入らないのだ。別に今の現状に大きな不満があるわけではない。多くの人は社会から多大な恩恵を受けており、私もその一人である。何の問題も無い日常を社会によって提供されている。

しかし、多くの人にとって都合の良い社会というものをきらってしまうのである。


社会は人を人たらしめている存在で、反社会的存在は「人でなし」なのだ。社会に従えないものは悪。そんな理屈がまかり通っていることに恐怖を感じて、眠れない夜もある。私は偶然、多数派に生まれたに過ぎないのだから。

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