第161話 朝昼兼用になりました

 そんなこんなで。

 朝9時まで釣りをして、お昼くらいまでつまみ食いしながら色々作って。

「釣りが楽しくて朝の干潮時に網を仕掛けるのを忘れたのですよ」

「夕方に皆に手伝って貰ってやってみましょうか」


「セルビンも初日から仕掛けたままです」

「食べたら回収行ってみよう」

 という相談をしながら色々調理して。


 山盛りの料理を皆で囲んで

「いただきます」

 となる。


 まずは自分のしめ鯖……

 その前に、美味しそうなオーラを放っている焼きサバ寿司を。


「1個貰っていい?」

「どうぞ」

 彩香さんから許可をいただいてが言うのでありがたくいただく。

 うん、塩が効いたサバと酢飯がよくあっている。

 酢飯は少し甘めで僕好み。


「美味しい」

「良かった」


 そして僕用しめ鯖、僕用漬けカツオは予定通りの味。

 本格的に作ったものに比べると刺身寄りの味。

 でもこの程度の生加減が好きなのだ。


 ただ本格的に作っている秋津学園のしめ鯖、やっぱりこれも美味しい。

 こっちはしっかり色が変わる程度までしめている。

 そして酢の味が悔しいが色々と上手。

 酸っぱすぎず僅かに甘みさえ感じる。

 そしてこっちのカツオ漬けはちょい甘めの王道の味。


「やっぱり美味しいですね、これ」

「でもそっちの漬けも美味しいよ。さっぱりして幾らでも行ける。ほのかにゆずの香りもするのがいいよな」

「これは黙って両方食べるのが正解なのですよ」

 なんて感じで。


 意外というか面白かったのが美洋さん作成のフレーク。

 昨日採ったカラムシの葉っぱも少し入っている。

 御飯にのせてちょいお茶漬けにすると凄く美味しい。

 更に漬けを載せると最高。


 当然だが刺身や叩きも無茶苦茶美味しい。

 そんな魚尽くしの朝昼兼用を食べて……

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