第6話
突然、一体のドラゴンが炎に包まれた。そして、苦しそうな
「なんだ?何がおこったんだ」
「コウ、後ろのドラゴンだ!」
そう言った直後に、もう一体のドラゴンも炎に包まれた。そして、炎とともに姿を消す。
仲間をやられてパニックを起こしていたプレイヤーは、やっと自分を取り戻し後ろを振り返った。
そこには
「……
タカのつぶやきが聞こえた。どうやらあの龍は独眼龍というらしい。独眼龍の背中には人間が立っている。人間が乗っているのだから、あれはプレイヤーなのだろう。その頭の上は、MASAMUNEという文字が表示されていた。
「なにするんだ!お前もドラゴンなんだから、仲間だろ」
仲間をやられたプレイヤーが食ってかかる。独眼龍のプレイヤーはなにも答えない。代わりに、独眼龍の頭上に『
火球はまっすぐにドラゴンへと向かう。ドラゴンは逃げようとしたのか、独眼龍に背中を向けた状態で炎に包まれた。
助けてくれたのか、それとも次は僕たちの番か。僕たちの番なら、ほんの少し命が延びたってだけのことだ。独眼龍は、あのドラゴンたちを一撃で消し去るほどの強さを持っているのだ。今のままでは勝ち目はない。
僕たちが様子をうかがっていると、独眼龍は
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