タイスキ

12/2  inバンコク 


 昨日からの腹の痛みが治らない。早朝に起き、一服してから大便をする。「最近はやるべきことをあまりやっていないな」そう思いつつ今日も何もしない。


 腹の調子が戻ってきたので外に出る。するとアター君が正面から歩いてくる。合流し、屋上でぶりる(大麻を吸う)。話をしていると、昨日のいかついカナダ人、ディアリングがくる。話をしているとひらいもやってくる。三人でディアリングの話を聞く。


 腹が減り、インドビザの申請をしたかったので外に出る。昨日のディアリングの話と、アター君とひらいの話を聞いて、陸路でインドを目指すことに決める。大変そうだけど、達成したら自信になりそうだ。


 二人がメシを食べている間にMPツアーへ行き、インドビザを申請しようとするが、出来上がりは最短で10日後だ。カトマンズでもとれるらしいので、そちらでとることにする。これで完全に陸路決定だ。日本からの送金のやり方を聞いて戻る。


 屋上でぶりる。ジャンベをたたき、パチカをふったりする。ひらい達が日本に戻るのは夜の十時だ、それまでどうするかと話をしていると、タイスキを食べたいという話になる。


 タクシーに乗り、運転手がお勧めするタイスキ屋へ行く。シーラムスクエアに着きタクシーを降りる。運転手はマッサージをすすめるので、ありがたく断る。すると、運転手はひどく落ち込む。


 店に入りメニューを見ると魚、肉、野菜、どれもうまそうな食材ばかりだ。一皿30B前後の食べ物は、日本で言ったら多少安い安楽亭といった値段だろう。食べたいものを好きなだけ頼む。何も気にせずに頼むのはスカッとする。ダシのきいたタイスキはビールとよく合う。今日は贅沢だ。


 三人で大量に食べ、会計は1000Bぐらい。よく食べたな。この勢いで“ゴーゴーバー”を見に行こうという話になり、BTSでパッポンへ向かう。


 初のパッポン通りはうわさ以上に混沌した道だ。日本ではひいてしまうことをタイ人は平気でやる。パッポンをぬけ、ホテルのベンチで一服入れる。三人で行動していると不思議な感じがする。


 通りに戻ると客引きがやってくる。よくわからないがついていくと、小さな店に入らされる。タイ人女性がもりだくさんでお出迎えだ。テーブルにつき、ビールを頼む。安っぽい店の雰囲気が風俗っぽさを強調している。タイ人女性が15人ぐらい立ち並び、そのなかから気に入った子を選ぶようだ。しかし、どの女の子も濃い! 気に入る女の子はおらず、ぶりっているせいもあって迷ってしまう。とりあえず、一番小さくて細い女の子を選ぶ。


 隣にすわり、体を触られながら話す。一度目の全員の飲み物代が900B。高い! すこし話した後、店のオヤジにもう一杯かと聞かれる。すごい楽しいし、払ったほうが盛り上がる。だけど、高いし、買うわけじゃないから帰ることにする。


 カオサンに戻り、屋上でぶりって話す。二人はまだ帰りたくないらしく、うらやましいといわれる。二人は日本に帰るけど、自分は最低でも四ヶ月は海外生活で、まだ旅の序盤だ。約二ヶ月でだいぶ成長したと思ったけどまだまだ甘ちゃん(未熟)だ。


 時間ぎりぎりになり、アター君とひらいを見送る。なにげに寂しい。バナナパンケーキを買い部屋で食べる。


 世界地図を見るとチベットは山だらけだ。地図上からだと半端じゃない高さにみえる。一応、道はあるらしいが大変そうだ。


 目指せアフガニスタン!

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