君に宛てたラブレター
サクニジ
最初はいつも残酷ですね。
第1話 僕が初めてあった君
どうせ君は何も言わずに去っていくのだから、僕がここで何をしてようか関係はないはず。
でも、どうしても君に伝えたくて、どうしても知って欲しくて、結局君宛に書いてしまう。
あぁ、この世に神様なんてものがいるのなら、これは神様のいたずらだね。
時間ばかりが無為に過ぎていって、君のわががままになんてもう、付き合えきれないなんて思うのに
僕は今日もまた君んび振り回されるためにここに来た。
振り回されるため、と言ったら語弊があるかもしれない。
振り回されるのはこりごりだといいながら、君のそばが居心地いいんだ。
そう、これは僕がようやく書く事を思いついた君宛のラブレター
朝、君がいないと寂しくなる自分がいて、
昼、ようやく出てきた君に文句いいながらも、会えてよかったと思って、
夕方、帰る時間。明日までの数時間が長くて長くて、
夜、君から宿題写させてって連絡来て、にやける自分がいる。
こんな気持ち悪い僕が存在したことなんて一度も無いのに、寂しさと、愛おしさとで僕は壊れていく。
いや、僕は壊れていくんではない。
壊れているんだ。
君に初めて会った、あの日から。
今から、数年前のこと。
僕こと、坂田かっとは、初めて木崎ねむにあった。
木崎さんは、入学式があった日なのに、髪はぼさぼさで、寝起きだろって突っ込みそうになるくらい、身だしなみって言う物に常識という物を当てはめる事ができなかった。その日は、ひどい雨で、朝から土砂降りだった。僕は、どうしようもないくらい濡れながら体育館に向かっていた。そこに君はいた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます