第4話 第3期生自己紹介~その2~
【地球:中央都市軍基地:マルチホール】
《新兵指導》
「能力は“
ホール中がシーンと静まり返る。
あれ、これ失敗しちゃった系か?これは最初っからみんなにハブられるパターンのやつか!?
すると、藤林先輩が手で口元を隠すようにもっていき考える人のポーズになる。
「ALがunknownってことはまだ槐君にしか発現してない能力ってことだよね?」
藤林先輩から投げかけられた問いに頷いて答える。
すると、また少し考え始めたが、すぐに口を開く。
「話を遮って悪かった。能力の説明を続けてくれ。」
その真剣な顔に漂らぬ雰囲気を感じたのかより話しにくい感じになった。
「はい。えーっと、この能力は自分でもいまいち全て理解してないんですけど、
ちなみに使い方が2種類あり、俺が歩いた一定範囲内の領域に入れなくさせたりする直接侵略。
生き物の心身に影響を及ぼさせる間接侵略です。
実際のところ、自分でも模索してやっているから完璧に扱えるようになれば強くなるんじゃないかな~って思ってます!」
「なるほど、興味深いですね。」
近衛先輩がブツブツと呟きながら、すごい勢いでメモを取る。
この2人の先輩って少し変わってるな。
「それじゃあ次は私の番だね!」
勢いよく左隣の少女が立ち上がる。
まだ俺座ってないんだけどな。まあいいか。
槐はゆっくりと椅子に座った。
「“
テストの適正ランクは《S》でした~。
そして、日本と神域者とのハーフで能力は“
きゃぴきゃぴした感じで言うと能力を披露し始めた。
彼女の両手に眩いほどの光が集まりだし、そのまま地面に向けて手をついた。
すると、鉄の地面だったところから藤林先輩が模られた像が出来上がる。
「っと~こんな感じかな。
能力は見ての通り何かを媒介にして物を作り上げることができまーっす!」
フィンッ……
何か光ったものが像に当たり、やがて音を立てて砕ける。
近衛先輩だ。光源の能力を使い像を壊したのだ。
「この基地では能力の無断使用は禁止ですよ」
顔を少し傾かせながら鴻崎に告げる。
すると近衛先輩の頭に軽いチョップが入る。
「お前もな」
藤林先輩が近衛先輩に色々説教をしている。恐らくあの調子だと始末書とか書かされるのかな。
「あの〜、そろそろ自己紹介してもよろしいですか?」
1番左端に座っている知的雰囲気の少年が手をあげる。
「あぁ、すまない」
すると少年が静かに立つ。
思ったより小柄でスラっとしている。
「僕の名は“
国籍は日本人で、一応15歳です。適正ランクは《A》でした。
能力は“
特徴としては、
主に支援や伝達の仕事ばかりになると思いますがよろしくお願いします」
玲一が座ると同時に、藤林先輩が2度手をたたく。
「これでみんなのことがわかったと思うから、次は実際に戦闘訓練と行こうか」
ついに来た。実際の
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