自己紹介編
第2話 先輩たちの自己紹介
【地球:中央都市軍基地:マルチホール】
《新兵指導》
「さて、改めましてようこそ
先ほど隣のヤマトナデシコから軽い喝を入れられたせいか、その長身の男はえへへと笑いながら背中の辺りを擦っている。
するとキリっとした顔に切り替えた。
「私の名は“
にっと笑いながら、しんとしたこのホールで歯だけが光る。
そして、隣にいたヤマトナデシコが一歩前に出る。
「私は“
やっぱりナデシコなんじゃないか!っと思いつつこの感情は心の奥底にしまっておこう。
でも、何で2人しかいないんだろうと考えていたら、隣の梨花とは雰囲気の違う明るそうな少女が手を挙げた。
「はいはいはいはーーーい!しつもーん!」
「何だ?」
「2人の
能力。それはいままで人間にはない、もしくは発現しないと思われていた超能力のことである。
昔の地球人類は地球の周りのことまでしか知らなく、脳が自動で能力に制限をかけていて、今まで発現する人がほぼいなかった。
それが他の星の生物と接触するようになり、知識や宇宙に対する見解も増えたことから、脳の枷が少しずつ外れ能力が発現するようになった。
だが、一般に発現する人は少なく、地球の人口の約0.01%の人にしか現状確認されていない。
それに、もし仮に発現したとしても大して使えなかったり、能力の制御が難しく施設に送られたりと大変なことも多いで隠す人も少なくない。
藤林先輩が隠す様子もなく答える。
そりゃそうだ、この軍には能力者が多いのだから。
「俺は“
そして、隣にいる彼女は“
質問した彼女はおぉっと感動しているようだった。
近衛先輩が咳ばらいをし、手に持っていた端末を広げた。
「一応解説しておくと、“探知者”はその名の通り自身を中心とした場所から、地形の把握や生物の探知を主に能力とする。彼の場合、ALが4まで発達しているから熱源や簡単な音の振動パターンまでわかるそうね。
私の“光源”は光を操ることができて、従来の銃に光のエネルギーを加えることで光の速さで撃ちだすことに主に扱っているわ。体や斬撃系の武器にも加えられるけど体への負担が大きいから、あまりやらないけどね。」
圧倒的なチート染みた能力に、自分含め新兵たちはポカンとしていた。
ちなみに『AvilityLevel』とは、能力につけられた強さで、高ければ高いほど強力になる。
そのレベルが上がる要因はいまいち解析されていないが、使う人自身の素質や使用回数、
基準に感しては、同じ能力や似ている能力の持ち主たちと比較し、1~5のうちで決められている。
パンッ!っと藤林先輩が手を叩き、ポカンとしていた後輩たちを起こす。
そして、その手をこちらに向け誘うように差し出す。
「それじゃあ、次は諸君らの自己紹介だ」
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