食事の友として2

山葵

第1話 プロローグ

月が青白く燃え、あたりが闇に照らされた。

無数に散らばる星屑は、どこよりも高い場所へと出発していた。そんな日々がいつまで続いて行くはずだった。

あの少女の命はいつまで続くのだろうか。・・・この世界はいつか、いつの日か消えてしまうだろう。

 「コロッケ!何考えてるの?」「え?ああこの世界の終わりについて。」「そっかー。いつかこの世界は終わるからね。」

「魔物が世界を破壊するのかもね。もしそうなったら春香は戦ってね。」「怖いこと言わないでよ。でも、本当にそうなるかもね。いいわ、私が魔物を倒してみせる。」

 僕はコロッケ、そしてこの少女は春香。

実は僕は身長180cmもある魔術師で、春香を勝手に地球とは違う異世界に連れて来てしまった。

あと2年はこの世界にいて修行をしないといけない。春香にはとても申し訳ない事である。

 今僕たちがいるのは先ほど知り合ったばかりのマリャリュさんの家だ。

マリャリュさんはそこまで裕福ではなくて2LDKの家に住んでいるが、夕食を出してくれてとても親切にしてくれています。

 結構この異世界は環境がいいと思うけど、春香は元の世界に帰りたいと文句を言っている。

でも、文句は言っても結局この世界が好きみたいだ。しかし、二つの世界は

不思議だ。

どちらか片一方の世界にいた時は、もう片一方の世界で僕たちは寝ている。

だから春香の親が心配しないからそれはいい点ではあるのだが、

やはり不思議だ。

これは現実であって夢ではない、まあ魔術師がいる時点で夢みたいな話なんだけれど。

 日常はいつだって不思議なものなんだ。宇宙があるんだから異世界があるのだって納得のいく事だ。

よし、少ない異世界での生活をこれから春香と一緒に楽しんでいこうでは

ないか。

まず明日に備えて眠りにつくとしよう。なんと言っても明日は魔術学校の入学式である。

休息を取らなければ長い時間に及ぶ式を乗り越えることができないからな。

僕たちは夜十時という早い時間にプロローグを終わらせた。

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