第5話

ハチャメチャな変則デートが始まった。

母親、さなえの逆鱗に一瞬の静寂

しかし長くは持たなかった‼

次々に運ばれて来た料理の全てに

興味が有る双子の兄弟

少しは落ち着いたのか、さなえと

話しをした。

若くして双子、隆ちゃんと結ちゃんを

産んだ経緯、離婚した経緯

初めてのデートではなかなか

聞けない事をストレートに聞いた。

嫌な顔1つしないで答える

さなえ…

そんな会話は長くは続くはずは

なかった‼

おとなしいなと思いながら

双子の隆ちゃん、結ちゃんを見た

瞬間⁉

運ばれて来た料理の原型は無く

無惨にも、それが食べ物らしき物

だと見えなくはなかった。

不思議な光景だったが腹が立つ事は

なかった。

秀さん55才…

怒るよりも笑えて来た

二人共、口の回りから顔まで汚し放題。

さなえと目を合わせ笑った。

兄弟がぐちゃぐちゃにした料理を

さなえと笑いながら食べた。

普通、汚い、嫌だ食べるのと思うはず

なのに、まったくそんな感情は起きなかった。

兄弟は満足したのか、おとなしくなった。

さなえと話しの続きをした。

子供を身ごもって、直ぐに双子の旦那さと別れたようだ。

原因は旦那の暴力だ…

子供を一人で産んで育てて

育児をしながら仕事に行く

私に出来るだろうか⁉

それでも笑って話している

さなえを見ているといとおしく

思えた。

さなえ24才

やっれている事も無く女手1つで

育てている、さなえ…

秀さん55才

会う前は今回デートしたら次は無いかな

と自分で考えていた。

ただ一度は会って見たかった。

約2時間の変則デートが終了した。

正直にいって、何を食べたのか

まったく覚えていない…

さなえは少し飲んだビールせいか

少し顔を赤らめていた。

私は飲んで居ないので車で来ている

事を伝え、さなえに聞いた⁉

車で来ているので近くの駅まで

送りましょうか…

初めて会った人の車には乗らないか

なと思いながらも返事を待った。

さなえから以外な答えが帰って来た。

そうして下さったら助かります。

私は支払を済ませ。

車を駐車場まで取りに行きすがら考えた。

不思議な女性だな、さなえは…

好きになる予感は有った…

さなえ24才

双子の母親

好さん

55才

それでも愛せますか…

此れからも愛せますか…





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