第18話
本当に遊園地に行ったこと無いのかな?
そんな子、いまどきいるのかな?
そう思っていたら、その言葉がそのまんま出てしまった。
「いまどき珍しいですね?」
そういった橘さんは、悲しそうな表情を浮かべている。
「うーん」
俺は言葉が浮かばない。
でも、橘さんはそうじゃなく言葉を運んできてくれる。
「持内さんは、誰かと来たことあるのですか?」
「家族や友だちとなら来たことあるよ」
「友だちって女の子ですか?」
橘さんの目が、潤む。
くそ……かわいい。
心の何処かが、ドキリとときめく。
「違います……」
うまく舌がまわらない。
「そっか、よかったです」
橘さんの表情がどこか安心したような顔をしていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます