第4話 されど陸!
ちゃっぽん、ちゃっぽん、ちゃ・・・
魔王大陸の範囲は海面から上だけらしい、大陸ってことで、この惑星ごと全部かと思ったが、どうやら海である自分から上に出ている部分だけが、陸として魔王の魂がはいっているらしい。
海には勝てないと悟った魔王は、いろいろやり始めた、火山を作って噴火させて派手に噴石をまきちらしたり、自ら陸地をぐぐっと押し込んで、造山活動で山脈を作って土砂崩れをおこたり自分に何ができるか探っている。
魔王はあきらめてない、絶対に勝つまであきらめないタイプだ、ああめんどくさい、一番相手にしちゃあいけない奴に絡まれたよ。
今の海である自分の、測定不可能なほどのHPとMPなら、陸地に魔法を打ち込んで、水没するまでまっ平にすれば魔王だってこの世界から消せる、他にも大陸やら島もそれなりにあるし、魔王の大陸、沈めちゃっても良いよね?
誘惑に駆られて、気合を入れてみると魔王が、めっちゃにらんでる。
そんなこんなで、グダグダしてるといつの間にか微生物が増殖してた。
植物プランクトンらしきものが一面に漂っている、そんなのが浅瀬に集まって、海底林のように、どんどん拡大していく。
さらに海底人と呼ぶべきか、リザードマンとでも呼ぶのかそんな感じの、二足歩行の生命体が海底に発生したかと思う間もなく、集落を作り始める。
「えーえーえーっ、速い」
進化が速すぎる、魔力与えたり、いじくってたからなのか、生物が陸に上がらないうちに知的生命体が発生してる、三葉虫やアンモナイトやアノマロカリスといった生物はどうした、それに一番楽しみにしていた、恐竜はどうなったの、いろんな過程をすっ飛ばされて、損した気分だ。
ついに、植物たちが陸上に進出し始めた、その後を追っていろんな生命体も、上陸し始めた、けど・・・あれ、魔王の大陸だけ生命体が寄っていかない。
毒やら、呪いやら、火山の噴火やら、いろんなヤバイことをやってるせいで、魔王の大陸の周りだけ不毛地帯になってる、明らかに魔王は、海であるこちらが嫌がらせでやってるって勘違いしているのか、火山を、ドッカンドッカン盛大に噴火させてる。
「いやいや、全部あなたのせいですよ、」
噴煙のせいで太陽が遮られ、気温が低下して雪が、さらに海面が凍結し始めた、なんてことするんだ魔王は、上陸し始めた生命体が、海に戻れず全滅だ。
さらに魔王は、凍った海に向かって、地魔法で岩石を飛ばし、削り始めた。
ちょっとだけ、ダメージを受ける。
それよりも、魔王の大陸にも雪が積もり、どんどん覆い隠していく、凍った海にも雪が積もり惑星全体が白くなっていく。
あれ、これって全球凍結ってやつ?
カチン、コチン、カチ・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます